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英科学雑誌「nature」 / “レスベラトロール”に延命効果ありと掲載

英国の権威ある科学雑誌「nature(ネイチャー)」11月16日号は、赤ワイン由来のポリフェノールの一成分である“レスベラトロール”のマウスを用いた試験を行ったところ、延命効果があるという結果が出たという論文を掲載した。これまでも“レスベラトロール”は酵母や魚を用いた試験では延命効果があるということが確認されてきたが、ほ乳類で確認されたのは初めて。  論文の著者はハーバード大学医学系大学院のドクター・シンクレアで、これまでレスベラトロールを用いたアンチエイジング(延命作用)の研究を牽引してきた。今回の研究では“レスベラトロール”を添加した高カロリー食餌が投与されたマウスは高カロリー食餌を投与されたマウスに対して、死亡リスクが改善され、通常の食餌が投与されたマウスより寿命が長くなるということが明らかになった。  また、今回の試験結果により、肥満関連障害及び加齢に起因する疾患の治療の新しいアプローチを示すものとされ、メタボリックシンドロームやアンチエイジングについても有効であることが示された。  この試験結果は、米国や国内のメディアでも取り上げられ始めており、今後世界的に“レスベラトロール”に注目が集まることが予想される。  WHOの統計で先進国の中でフランスが脂肪分の多い食事を摂取しているのにも関わらず心臓疾患の死亡率が低いという「フレンチ・パラドックス」からワイン、“ワインポリフェノール”が注目を集めているが、その一成分である“レスベラトロール”も深い関わりがあるということが近年の様々な研究で明らかになっている。  “レスベラトロール”を含有する素材を国内で販売しているのは、セティ(株)(本社東京都千代田区、レジャル・ファビェン社長)と、サンブライト(株)(本社東京都中央区、市川賢治社長)。

2006年12月22日 16:29