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マーチン・コルテ博士 / アクアチタンテープの疼痛緩和に関する研究結果を発表

ドイツ・ブラウンシュバイク工科大学 生理学研究所教授のマーチン・コルテ博士がこのほど、京都で行われた「機能性食品と健康増進作用に関する国際会議」で講演し「アクアチタンテープが痛覚記憶を司る神経細胞に及ぼす作用に関する研究」について発表した。“アクアチタン” は、ファイテン(株)(本社京都府京都市、平田好宏社長)の独自技術でチタンを微粒子化したもので、同社のアクアチタン製品に採用されている。  研究では、マウスの海馬細胞を用いて痛覚記憶を司る神経細胞の反応を、異なる濃度で含浸させたアクアチタンテープを近接させて測定。アクアチタン含浸0mgのテープ、水1邃唐黴たり金属チタン7mg、100mg、600mgの濃度でそれ含浸させたアクアチタンテープを使用した。海馬細胞の疼痛反応を測定する客観的かつ再現性のある指標には、LTP長期増強(シナプス可塑性)、静止膜電位、活動電位周波数の3項目があり、これら3つの指標について観察した。  LTP長期増強では、アクアチタンテープの濃度が高いほどLTPが早期に低くなった。LTP(long-term potentiation)とは、シナプス前ニューロンの軸索に高頻度連続刺激を与えることにより、それまでよりも大きな興奮性シナプス後電位が得られ、長時間にわたってシナプス伝達の効率が上昇する現象で、正常時の比率に早期に近づくほど、神経細胞が速やかに正常な状態に回復する性質を有する。  静止膜電位に対する実験では、アクアチタンテープの濃度が高いほど、低い電圧で静止膜電位が観察された。静止膜電位は、より低い電圧で観察されるほど、安静時の神経細胞の安定性が優れていると認知されている。  活動電位周波数では、アクアチタンテープの濃度が高いほど、低い活動電位周波数でシナプスが発火しているのが観察された。活動電位周波数とは、海馬細胞のシナプスに対し、交流電流引火の際、シナプスが発火する周波数のこといい、これが低い位置であるほど神経が信号に対して早く敏感に反応しており、伝達効率が優れているとされる。  いずれの試験でもチタンが全く含浸されていないテープに対し、チタン濃度が高いほど優れた回復力、安静時のより高い安定性、信号受け取り感度および伝達効率の向上が観察された。これらのことからチタン濃度と、疼痛のあった局部とを近接させることで神経細胞の安定性および伝達効率が向上することに因果関係があると導き出される、と考察している。  現在、ヒトによる二重盲検試験を行い、“アクアチタン”の機能性をさらに踏み込んで研究が続けられている。

2007年12月14日 17:25