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キリンウェルフーズ / アガリクスの追加試験の結果を報告

 キリンウェルフーズ(株)(健康食品事業は2007年1月1日から会社分割により、キリンヤクルトネクストステージ(株)へ移管統合)は12日、同社の「アガリクス」商品およびアガリクスの成分“アガリチン”の厚生労働省による追加試験の結果を報告した。同日行われた食品安全委員会新開発食品専門調査会ワーキンググループ第二回会合で報告されたことを受けたもの。
 この日報告された結果は、「TGラットを用いた遺伝子突然変異試験」「ポストラベリング法によるDNA付加体試験」のいずれにおいても陰性であり、生体における遺伝毒性は認めらない、との結論となった。
 追加試験は、動物実験で発ガンプロモーション作用が確認された2006年2月の試験結果に基づき食品安全委員会が評価。その結果、「動物におけるイニシエーション作用の有無を判定する追加試験が必要」として、厚労省が同社製品について動物(トランスジェニックラット・以下TGラット)を用いた遺伝毒性試験を実施していた。
 今回の内容は、食品安全委員会の中で引き続き検討される予定。“アガリクス問題”は、アガリクス市場のみならず、健康食品業界全体にも大きな打撃を与えた“事件”だけに厚労省からの正式見解が注目される。

2008年03月12日 21:20