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従来より安価で立体感生むパッケージ加工の受注を開始

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グラパックジャン(株)(東京都墨田区、湯本好英社長)は、斬新なデザインを生み出す表面加工「Bri-o-coat」の受注を開始。健康食品や化粧品のパッケージなどへ積極展開を図る。

同加工は、UVコート剤で描く文様が光と干渉し、「Brilliant」(ブリリアント:輝く、きらめく)で独創的な表情を印刷物に付加する表面加工。同社が特許を有する裸眼立体視レンズシート「HALS®」の技術を応用している。

「当社にはもともと表面をデコボコさせる技術があり印刷技術があり、それを応用したのがこの表面加工になります。オフセット印刷物に凹凸レンズ効果による立体感、表情を加えることが出来ますので、いままでにないパッケージを作り出せます。高級感、プレミア感の演出が出来ますので、こだわりの商品やバージョンアップの際にもご活用いただけると思います」と同社・伊奈雄二氏は説明する。

特殊加工となるだけにコスト面が気になるが、普通紙印刷の場合はPP貼りと比べ、1割ほどアップするものの、銀紙印刷の場合は、同じくPP貼り比で、ほぼコストアップなしで印刷が可能。同様の加工が施されるシルクスクリーンタイプと比べても価格面で優位性があるという。もちろん、数量が多ければ、よりコストダウンが可能となる。

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採用前に既存パッケージをプリンタで表面加工する“試し刷り”も可能で、同加工の出来栄えを事前にチェックすることもできる。商品イメージとのすり合わせも踏まえ、社内プレゼンにあたってもありがたいサービスといえる。

食品のパッケージに採用した例では、既存商品のグレードアップの際の新パッケージに使われ、好評だったという。同社では、高級感あふれる光沢などが演出できることから、高級化粧品や健康食品のリニューアル、バージョンアップなど際のパッケージの提案を図るほか、一体で製品コンセプトに関わる容器メーカーなどにも展開する意向だ。

パッケージデザインについては、コスト面ではどうしても軽視されがちだが、薬事法の制約で効能・効果を表記できない健康食品などの場合、店頭で目立つこともひとつの武器となる。昨今は印刷技術も発達しており、価格面でも経費を大幅に圧迫するほどではなくなってきており、売るための効率アップの選択肢として、考慮する余地は充分にあるといえる。

2009年06月30日 18:46