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日本初の病気になる前に行く”健康維持施設”の全容

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(株)ファンケル(神奈川県横浜市、成松義文社長)は2009年8月4日、正式オープン(8月8日)にさきがけ「ファンケル健康院」の内覧会を行った。病気になる前に行く施設とは、一体どんなモノなのか。速報リポートする。

日本初のトータルヘルスケアサービスを提供する健康院は、銀座のど真ん中に位置する。高級ブランドのブティックが並ぶ一画の真新しいビル。路面からエレベーターで上がる同施設は、まるでホテルのフロントのようなたたずまい。到着すると、制服で決めたスタッフが出迎えてくれる。さすがに病院とは違い、気分が滅入る要素はまるでない。

スタッフによる説明の後、カウンセリングルームに移り、健康カウンセラーによるカウンセリングがスタート。事前に行っていた唾液による遺伝子検査や血液検査の結果をもとにその検査結果をまとめた「アドバイザリーシート」に沿って、専門知識を身につけた健康カウンセラーが、来院者がどういった特性なのかなどについてマンツーマンで丁寧に解説してくれる。

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その項目は非常に詳細で、例えば肥満に対し、「太りやすい遺伝子がある」、酸化ストレスエイジングについては「酸化ストレストレス除去に関連する酵素の働きが低下しやすく、細胞内酸化ストレスを受けやすい」、インスリン抵抗性に関しては「アディポネクチンが少なく動脈硬化や糖尿病を起こしやすい」など、今後の疾病の可能性を踏まえ、「いま何をすべきか」、「普段の生活で何を意識すればよいのか」、などについて親切に指導してもらえる。

カウンセリング終了後には、検査結果で不足している栄養素や摂取が望まれる栄養素を含有したサプリメントをそれぞれの身体特性にあわせてブレンドしたものが「オンリーユーサプリメント」(12ヶ月=18万円)として提供される。カウンセリングの結果とサプリメントの摂取などにより、同院は、一層健康的な生活が送れるよう、側面サポートを行う。

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以上が、同院が提供する「身体機能改善プログラム」だが、これはほんの一部。コースには、運動指導やからだ年齢テスト、脳内年齢テスト、体組成チェックが各5回、食事分析なども含まれ、様々な部位や箇所の現状を徹底チェックする。料金は、基本プログラムが入会金5万円、プログラム費39万8,000円(来院回数5回)。コースは様々あり、料金は目的や内容によりバリエーションがある。

同院が提携する銀座オクトクリニックも同じ8月8日に同ビル上階にオープン。オプションとしての血液クレンジングや高濃度ビタミンCカクテル注射、キレーション点滴など最新機器による施術が受けられ、より踏み込んで健康・美容を追求する人のニーズにも対応する。

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病気になる前に行く健康院。そこでは、いまは病気ではないがこれからなるかもしれない、ということをデータをもとに明確に知ることができる。なんとなく健康維持、というピンぼけの意識は、原因と目的が把握できるため、キレイに払拭される。その点で素晴らしい施設であることは間違いない。

だが、決して安くはない料金がそのための投資額として、日本の国民の価値観にどれだけフィットするのか…。同社もその辺りは先刻承知で、将来的には同院でのサービスを同社のサプリメントなどへフィードバックし、より一般的にするとしている。結論を出すならば、そのときがタイミングとなりそうだ。

2009年08月04日 20:07