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「フラバンジェノール」のin vivoにおけるメラニン生成抑制作用を確認

(株)東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、名古屋大学医学部 富田靖教授との共同研究において、フラバンジェノールのメラニン生成抑制作用をin vivoで確認し、日本生薬学会第56回年会(2009年10月3日(土)~4日(日)、京都薬科大学)で発表した。

フラバンジェノールは同社の独自素材で、フランス南西部ランド地方に植林された海岸松の樹皮から抽出される機能性食品素材。オリゴメリック・プロアントシアニジン(OPC)を主成分としたポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用や血流改善作用など様々な生理活性を示すのが特徴となっている。

■ 発表骨子

雄性有色マウスに中波長紫外線を10日間照射して耳介部の黒色化を行い、紫外線照射期間にフラバンジェノールを2.5%(FG群)含有した粉末飼料を摂取。その後、マウス耳介部の皮膚を剥離してDOPA陽性細胞数〔注②〕を測定した結果、対照群(フラバンジェノールを含有しない粉末飼料を摂取した群)と比較して耳介部のDOPA陽性細胞数が有意に減少した。

このことから、生体においてフラバンジェノール摂取によるメラニン生成抑制作用が発揮されることが示唆された。

同社は今後もフラバンジェノールの機能性をさらに解明し、美容市場における新規商品の開発に注力していく、としている。

〔注①〕 メラニン

生体の組織内にある褐色または黒色の色素。毛髪や皮膚、目の網膜などに存在する。皮膚では、表皮の底にあるメラノサイトという細胞によって、チロシンというアミノ酸を出発物質としてチロシナーゼという酵素によってつくられる。紫外線などの刺激によって、メラノサイト中のチロシナーゼが活性化されてメラニンが過剰につくられると、しみの原因となる。

〔注②①〕 DOPA陽性細胞数

皮膚標本をDOPA染色することによって黒褐色に染まった細胞。

DOPAとは3,4-ジヒドロキシフェニルアラニンのことで、この試薬が細胞中のメラニンを作る酵素であるチロシナーゼによって黒褐色物質に変えられる。メラニンを生成する能力を持った細胞はチロシナーゼを多く含有するのでDOPA染色によって細胞内が黒褐色に染められる。

2009年10月05日 17:45