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茶殻入り包装資材を開発

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伊藤園(本社・東京)とクラウン・パッケージ(東京都台東区)は共同で、伊藤園独自の“茶殻リサイクルシステム”を活用し、茶殻を紙パルプに配合した「茶殻入りパッケージ」を開発した。

「茶殻入りパッケージ」は、茶殻が表面に露出しているため、抗菌・消臭効果、お茶の香りがあり、かつ美粧性に優れている。中元・歳暮用の箱、ギフトボックスなどに展開することが可能で、簡易包装が主流のこれらの用途に「茶殻入りパッケージ」の美粧性を活かすことができる。

素材に使われる「茶殻入りマイクロフルート」は、板紙などに比べて薄くて軽く、丈夫な特長をもつ三層構造のマイクロフルートの、表裏両面もしくは表面の紙に茶殻を配合した茶殻の効果をもつ段ボールで、今回、両社との共同開発で誕生した。

「茶殻入りパッケージ」には、伊藤園の「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料を製造する際に排出された茶殻を配合。また、茶殻を紙パルプに配合することは、紙原料の使用量削減にも貢献。「茶殻入りパッケージ」1箱あたり「お~いお茶」500㍉㍑PETボトル約2本分の茶殻を配合し、その分の紙原料の使用量が削減された。

さらに、茶殻には植物として吸収した二酸化炭素が炭素分として固定化されている。1箱あたり約11・4㌘-CO2の茶殻由来の炭素分(二酸化炭素換算)が含まれており、茶殻に含まれている炭素分を製品中に固定しているという点でも環境に配慮した設計となっている。