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富士山麓”環境共生”コンセプトの工業団地が誘致活動開始

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大成建設グループの大成富士山南陵開発 (本社∥東京) は、 静岡県富士宮市に“環境共生”という新しいコンセプトから生まれた 「富士山南陵工業団地」 (全14区画、 24万7600㎡) を竣工、 4月下旬より誘致活動を本格的にスタートする。 今回のプロジェクトでは、 地域の環境NPOを核とした、 産官学民連携のスキームにより、 様々なイベントを通して新しい森づくりを行うなど次世代型の工業団地のあり方を提案するだけでなく、 工場竣工後も10年間、 富士宮市や近隣大学などと一体となり、 進出企業の地域に根差した森づくり活動も支援していく。 そこで今回は、 「富士山南陵工業団地」 ならではの特徴、 メリット、 アフターフォロー体制などについて、 松木幹雄社長にインタビューした。

―― 「富士山南陵工業団地」 がある富士宮市周辺の特徴は。

松木社長 富士宮市は、 富士山世界文化遺産登録を目指す広大な富士山の麓に浅間大社の門前町として発展した地方都市で、 最近では、 B級グルメである富士宮やきそばがブレイクし話題を集めている。 白糸の滝や朝霧高原など観光資源にも恵まれており、 地域住民と一体となった森づくり活動なども盛んな地域だ。

――他の工業団地と比較した際のメリットとは。

松木社長 最大の特徴は、 富士山麓ということもあり、 ミネラルウォーターとしても販売できるレベルの伏流水が日量5000トン程度採取できることだ。 製品づくりにおいて、 きれいな水が欠かせない化粧品メーカーはもちろん、 食品メーカーや医薬品メーカーなどにも誘致活動をしていきたい。

化粧品工場においては、 工場見学の依頼が多いと聞いている。 近隣には、 観光地として有名な朝霧高原 (標高700~1000m) がある。 見学者の方々を案内することもできるだろうし、 環境の良いこの地での就労は、 そこで働く従業員のモチベーションを大いに高めるだろう。

さらに一言付け加えると、 環境活動に積極的な環境NPOがあり、 進出企業と一体となった取り組みを推進している。 そうした団体とスクラムを組み、 地域の森づくりに参画すれば、 美しい環境とも相俟って企業イメージの向上にもつながる。

―― 「環境共生」 を目指した工業団地というのは大変珍しい。

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松木社長 当工業団地では、 団地周辺の森づくりと、 その多目的活用の推進を目指している。 地域の環境NPOを核として、 富士宮市、 事業者 (当社)、 進出企業が一致協力した新しい森へのアプローチを進めていく。 こうした取り組みは、 前例がないものであり、 我々は進出企業の森づくり活動に対して万全を期していこうと思っている。 工場竣工後は、 周辺地域を含めた森づくり 「南陵の森 フォレストセイバープロジェクト」 を実施する。 進出企業が共同出資して基金をつくり、 我々も協力して事業を運営していくので、 一社単独による活動に比べ、 費用面でも負担はかなり抑えられるだろう。

――工場竣工後のアフターフォローについては。

松木社長 プロジェクト開始後10年間は、 開発事業者である我々が、 富士宮市や富士常葉大学と協力しながら、 進出企業の森づくり活動を安定軌道に乗せるお手伝いをしていく。 10年間かけて失われた森を再生する活動を行い、 一度につくりこむのではなく、 共に育て、 共に成長する森を作り上げていく。 それを通じて活動が楽しいと実感して頂けたなら、 その活動は先々まで定着し、 洗練された良いものになっていくと思う。

――最後に一言。

松木社長 4月23日には、 現地見学会を実施する予定なので、 是非一度足を運んで頂き、 「富士山南陵工業団地」 の良さを実感して欲しい。