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日本通信販売協会新会長にファンケル宮島会長が正式就任

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(社)日本通信販売協会(JADMA:事務局・東京都中央区、宮島和美会長)は2010年6月4日、都内で第27回通常総会を開催。第11代会長にファンケル会長の宮島和美氏を選出した。役員の任期は2年。

就任あいさつした宮島会長は「通販市場は取り扱い商品の拡大、メディアや物流システムの進化などを受け、年々拡大。昨年度は業界初の4兆円を突破した。過去10年間で2倍近く伸びたことになる。会員会社の売上高合計も2兆9000億円で3兆円に迫る規模です。今後も少子高齢化やインターネットを中心としたメディアの進化などでさらに成長が見込まれる」と通販市場の現状と展望を説明した。

通販市場はすでに社会に浸透しており、今後もさらなる伸張が期待ができるとする一方で、宮島会長は同協会の会員数が伸び悩んでいること明かし、その対策として2つの具体策を挙げた。ひとつは会員からの法律相談の強化。もうひとつは広報機能の充実だ。

前者は、特定商取引法、景品表示違法、健康増進法、薬事法など多くの関連法規のある通販業界におけるフォロー体制の充実。後者は会員、そして消費者への情報伝達の充実、さらに行政機関との連携や意見表明の強化、などとしている。

また、順調に拡大する通販市場だが、いくつか課題もあることを指摘。一例としてサプリメントの現状を挙げ「薬事法など関連法規により、いわゆる健康食品は何もいえない状態。現在、その中で何とか誤解を与えない表現は出来ないかと動いているが、そろそろキチンとした性格を与える時期ではないか」と『健康食品の表示に関する検討会』の委員に名を連ねる宮島会長は、提言した。

同協会は、通販業界の健全な発展を目的に1983年に設立。通販に関する消費者からの苦情・相談を受け付ける「通販110番」の運用や、倫理要綱やガイドラインの制定や運用、売上高や利用実態の調査などを行っている。ファンケル、千趣会、三越、アスクル、ジャパネットたかたなど、通販大手が加盟しており、現在正会員数は506社。今年度は新規会員40社程度を見込んでいる。