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資生堂 サイト訪問者の行動を詳細に把握できるシステム導入

資生堂は、 ソフトバンク・テクノロジー (本社∥東京、 石川憲和社長、 以下SBT) より、 オーリック・システムズ (本社∥東京、 幾留浩一郎社長、 以下オーリック) のパケットキャプチャ型リアルタイムアクセス解析製品 「RTmetrics」 を導入した。 

同社では2010年4月より全サイトを対象に 「RTmetrics」 の本格稼働を開始し、 Webサイトをより顧客視点に沿った 「マーケティングプラットフォーム」 として発展すべく積極的な活用を進めていく。 

 「RTmetrics」 は、 PCサイトや携帯サイトへの来訪者の個々の行動を高い精度で詳細に把握できるのが特徴で、 Webサイトを顧客との直接的なコミュニケーションの窓口と位置づける同社の企業戦略がさらに強化される。 

同社では、 1995年に自社Webサイトを開設以来、 情報発信にとどまらず、 顧客との重要なコミュニケーションの接点として位置づけてきた。 中でも、 1997年に開始した 「資生堂ネット会員」 制度は、 モニターへの参加やサンプルプレゼントの応募、 自分だけのパーソナル情報が閲覧できるマイページなどの会員専用サービスを通じて顧客経験価値が高められ、 優良顧客との絆づくりに寄与している。 

そうした中、 顧客一人ひとりに合わせたきめ細かなサービスを提供する 「One to Oneマーケティング」 を推進するプラットフォームとしてWebサイトを強化するために、 サイト上の顧客の行動をより的確に把握し、 効果的なPDCAサイクルの推進を支援するアクセス解析ツールの導入が急務となっていた。 

また、 同社は携帯3キャリアで公式サイトを展開しているが、 各サイトの運営者が簡単に利用でき、 さらに全社統一の指標により、 全サイトを横断的に分析・評価できる仕組みが必要とされていた。 

今回導入する 「RTmetrics」 は、 Webサイトには手を加えることなく、 ネットワークに流れるパケットデータから必要な情報を収集するパケットキャプチャ型のリアルタイムアクセス解析ツールで、 国内380社以上のWebシステムで活用されている。 

同社が使用する場合には、 「月間数千万PVを超える大量アクセスをリアルタイムに解析可能」 「ビジネスに必要な充実した解析指標の獲得」 「正確なアクセス動向を簡単な操作で把握可能」 「同一指標で全サイトを横断的に分析・評価可能」 「FLASHサイトの解析も可能」 「来訪者の行動から知見を得る新しい解析アプローチが可能」 というメリットがあるという。 

これにより同社は、 PVやセッション情報などの把握だけでなく、 来訪者の流入元分析やコンバージョン分析など、 Webサイトの投資対効果を把握できるほか、 サイトの利用実態や訪問者一人ひとりの詳しい動向を、 アクセス解析の経験がなくても簡単な操作で把握することが可能なため、 各ブランドや各国のサイト運営者自身がコンテンツやユーザビリティの評価・改善に容易に活用することが可能になるという。 

また、 「RTmetrics」 が搭載する 「Advanced Analytic Module」 は、 Webサイトを訪れるすべてのユーザの行動情報を効率よく蓄積することで、 運営側が想定していなかった来訪者の行動も解析できるため、 来訪者の行動から、 有用なユーザーの知見を吸い上げて、 製品開発やマーケティング戦略に反映するというアプローチが可能となるほか、 分散する複数のWebサーバも一元的に解析可能なため、 全サイトを横断的に分析・評価することができ、 経営目標を定義することで、 各サイトの達成状況を的確に把握することが可能になるという。 

2010年06月18日 12:38