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前年比380%のを売上げた「柳屋 あんず油」の戦略

柳屋本店が2008年に投入した 「柳屋 あんず油」 は、 前年比380%と売上げを飛躍的に伸ばしている。 

 「発売当初はターゲットを30代~40代と高めに設定していたが、 発売後にPOSデータなどを見てみるとターゲットよりも若い20代女性から支持を受けていることがわかり、 ターゲットや宣伝販促施策の一斉転換を図った。 そのため商品を送り出してから施策を繰り出すまでに多少タイムラグが出来たが、 その間しっかりユーザーの声を収集・分析できたことが、 結果として成功につながった」 (販売企画室広報・宣伝チーム菅井志門氏) 

戦略の練り直しをおこなった後、 まず取り組んだのがサンプル配布だ。 店頭はもちろん、 66大学70キャンパスで精力的にサンプリングを実施し、 ファン育成のための土壌を作りあげた。 今期はTVCMや雑誌広告に対する投資を積極的に行いブランドと企業双方のブランディングにも力を入れた。

上半期は20代前半をターゲットとした 「青文字系雑誌」 を中心に、 下半期は 「女性自身」 や 「オレンジページ」 などターゲットの幅を広げて展開。 今年11月現在で、 130誌近い雑誌に広告を掲載してきた。

一方、 流通とコラボしたキャンペーンや 「原宿コレクション」 などのイベントを通じて、 昨年を上回るサンプリングも実施した。 来期も引き続きこうした取り組みを継続する一方で、 ファン育成にも取り組んでいく考えだ。 

「ポマードやヘアトニックといった商品と同じようにあんず油も商品力に自信があり、 長く愛用してもらえるファンを作っていきたい。 それが当社の企業スタイルでもあると思う。 12月上旬からは、 サイバーエージェントとコラボし、 アメーバブログ内に企業サイトを立ち上げユーザーとのコミュニケーションを強化する」 (同氏)