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あのタニタの社員食堂が丸の内に限定出現

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(株)タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)は2010年12月16日、「体脂肪計タニタの社員食堂」の体験会を開催した。ミリオンセラーとなった同書の“500kcal満腹メニュー”が、1日限定で東京・丸の内に再現された「タニタの社員食堂」でふるまわれた。

オフィス街・丸の内のビルに限定再現された「タニタの社員食堂」。周囲には、グルメもうなるランチを楽しめる店舗も多いが、この日提供された鮭と野菜の焼き浸しをメインとした「正月太り解消ヘルシー定食」には、誰もが満足げだった。

“ヘルシー定食”と銘打っているだけに薄味だが、逆に素材の味わいが引き出され、噛むほどにうまみが増す。淡白ながらもうまみや辛味、甘味や酸味がバランスよく、飽きが来ない。野菜も豊富で食べ応えがあり、見た目以上に食後の満腹感がある。

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こうしたヘルシー定食レシピ満載の「体脂肪計タニタの社員食堂」はミリオンヒットとなり、現在までに124万部を突破。読者の要望を受け11月に発売された続編「続・体脂肪計タニタの社員食堂」もすでに発行部数で50万部に達している。

ヒットの理由について、出版元の大和書房・長谷川恵子氏は「正直よく分からないのですが、意外に毎日のレシピを考えるのが面倒な人が多いのではと感じています。おいしく食べてダイエットにも健康にもいいという一石二鳥に加え、定食という切り口もよかったのかもしれません」と分析する。

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体脂肪計メーカーの社員食堂のレシピということで、ヘルシーなイメージに直結しやすいことに加え、実際にこの定食でダイエット効果があったというエビデンスもヒットを後押しした。タニタはあくまで機器メーカーだが、この本のヒットによる波及効果で新たな組織も誕生した。「タニタ栄養士委員会」だ。

同組織は、同社の栄養士や管理栄養士の資格取得者を、部署の壁を越えて募ったもので、専門知識をベースに社員の食事指導や栄養指導を行う。15人で構成され、社員食堂を拠点に同社社員の胃袋と健康をあずかる。

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新たなビジネス展開も生まれている。森永乳業(株)とのコラボレーションだ。「タニタ栄養士委員会」などが中心となり、森永乳業の来春の新商品となるデザートにアイディアやアドバイスを提供。2011年3月に「タニタ食堂の100kcalデザート」として「なめらかカスタード」、「まろやか豆乳プリン」として発売される。

「はかる」をキーワードに多様な展開をみせるタニタ。新組織が誕生したことで、今後は食品業界との接点にも注目が集まりそうだ。

2010年12月16日 17:51