梅の完熟果実について香りと遺伝系統との関係を確認 健康美容ニュース【健康美容EXPO】

健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 健康美容ニュース:TOP > 週刊粧業 > 梅の完熟果実について香りと遺伝系統との関係を確認

梅の完熟果実について香りと遺伝系統との関係を確認

1217-s.jpg

花王香料開発研究所は、 “人を癒す快適な香り”を求めて、 身近な“自然の香り”に積極的に学び研究している。 また、 和歌山県工業技術センターと和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場うめ研究所では、 梅の果実の香りなどの品質や生産性を向上させる品種改良や遺伝系統に関する研究を行っている。 このほど、 3者共同で、 梅の品種による果実の香気成分の分析と、 その香りと遺伝系統との関係について確認した。 

梅の果実の多くは完熟してから収穫され、 梅干、 梅酒などに加工されるが、 とてもよい香りを発することが生産の現場では知られている。 そこで今回は、 日本各地の代表的な梅から、 和歌山が主産地の 「南高 (なんこう)」 「地蔵梅 (じぞううめ)」 「白王 (はくおう)」、 徳島の 「鶯宿 (おうしゅく)」、 福井の 「剣先 (けんさき)」、 群馬の 「白加賀 (しろかが)」 と、 近年交配によってつくられた 「橙高 (とうこう)」 「翠香 (すいこう)」 「露茜 (つゆあかね)」 の計9品種について、 和歌山県うめ研究所内で栽培し、 樹上で完熟させた果実の香りについて、 香気成分の分析と官能評価を実施。 その香りと梅の品種間の近さを示す遺伝系統との関係を調べたところ、 次のような結果が得られた。 

1つ目の研究では、 各梅品種の果実の香りの特徴と分析結果より4つのグループに分類できた。 

具体的には、 「南高」 「橙高」 「地蔵梅」 は、 アップル的なピーチ様の香り、 「鶯宿」 「白加賀」 「露茜」 は、 フレッシュなリーフィーグリーン様の香り、 「白王」 は軽いリキュール様の香り、 「剣先」 「翠香」 はマンゴー様のトロピカルフルーツの香りに分けられた。 なお、 「南高」 のグループは、 アップル感とピーチ感のバランスがよく、 ふくよかな香りを有していた。 

2つ目の研究成果として、 香りと遺伝系統との関係が示唆された。 

「南高」 「橙高」 「地蔵梅」 と、 「鶯宿」 「白加賀」 は、 香りが同じグループであり同時に遺伝系統でも近くに位置していた。 たとえば、 「南高」 「橙高」 「地蔵梅」 は遺伝系統が近く、 香りは同じくアップル的なピーチ様だった。 このことから、 果実の香気生成は遺伝的な影響を受けていることがわかった。 

この研究成果は、 食品や日用品の開発、 梅の品種改良などに応用していく。 なお本研究は、 第54回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会 (2010年10月23~25日、 山梨大学) にて発表している。 

2010年12月17日 12:33 [原料]|[美容・化粧品]|[週刊粧業]
情報提供元:週刊粧業


Tie2(タイツー)連載コンテンツ

Tie2(タイツー)

イベント・セミナー情報

2018年12月5日(水)~ 7日(金) 
第1回 高機能 塗料展

【INDEX】
2018年11月 展示会情報

健康美容EXPO 特集

ダイエット・抗メタボ対応 新素材アフリカマンゴノキ

ダイエット・抗メタボ対応
新素材アフリカマンゴノキ

ダイエット先進国・米国で年間250万個も売れているダイエットサプリの主要成分として、にわかに注目を集めている機能性原料が日本に初上陸する。 >>

健康業界・美容業界に関連するご意見・ご相談はお気軽に
Copyright© 2005-2018 健康美容EXPO [全研本社株式会社] All Rights Reserved.