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節電絡めた除湿提案に期待感

白元は、「ドライ&ドライUP」ブランドから貯水タイプと保水タイプの除湿剤を展開している。

保水タイプでは、目的・用途別に吊り下げ型や薄型といった付加価値アイテムを取り揃え、市場を刺激する新たな提案に向け、製品開発を行っている。2010年は、洋服ダンス用と衣類/引き出し用から発売した増量品の「お徳用」が、まとめ買いを求めるユーザーニーズに合致して売上げに貢献したという。

また同社は、除湿剤ユーザーの多くが防虫剤も使用しているという市場性を捉えて、数年前から防虫剤「ミセスロイド」ブランドと合わせた衣類ケアの提案を強化している。昨年は、お得感を訴求した商品展開とともに、香りつき防虫剤「フローラルミセスロイド」シリーズの新規性もプラス要因となって、配荷店率アップと売場活性化につながった。3個セットの貯水タイプ「コンパクト400mL」のシェア拡大にも成功したという。今春も防虫剤と除湿剤を一緒に購入する機会の創出として「衣類ケアキャンペーン」を導入し、店頭プロモーションを展開している。

製品面では、機能性を訴求する保水タイプから、クローゼット用に「お徳用」を追加して、使用率拡大を図る。

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クローゼット用は、単身世帯やマンション世帯の増加に比例して、居住空間におけるクローゼットの数も増えていることから、08年に比べて2倍以上の伸び率を示しているという。同社は、今後も成長カテゴリーと捉え、2シート入りのお得感でユーザーを獲得する。また、新たな除湿提案として「下駄箱用」と「ベッドパッド・ふとんシート」も発売した。

「今年は雨や湿度が少なかったため、昨年に比べて市場は鈍化しているが、除湿シーズンはこれから。また、震災の影響による節電対応としてエアコンの使用を控えるムードが高まっている。例年以上に居住空間の湿気が気になる生活者は増えるのではないか。そうした除湿意識の高まりへの提案材料としても紹介できればと思っている」(吉岡禎子除湿剤ブランド担当)

2011年05月24日 18:27