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糖鎖関連製品のOEMを本格展開/HBCフナト

(株)HBCフナト(東京都渋谷区、中山清美社長)は、糖鎖関連製品のOEMを本格展開する。これまでは卸をメインとし、販売は提携クリニック、ネットが中心だった。

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糖鎖とは、8種類の単糖が鎖状に連なったもので、細胞の膜組織の表面に産毛のようにくっついている。そこからさまざまな情報をキャッチし、異物や細菌、ウイルスを識別したり、免疫反応の活性化、異物の排除など、生命機能の鍵ともいうべき重要な働きを担っている。

「私どもは数年前から糖鎖関連製品を扱い、併設のクリニックで処方するほか、卸を中心に展開してきました。そうした中で、ようやく糖鎖というワードが、世間にも認知されつつある状況となり、より多くの方に試していただきたいと思い、OEMを本格展開することにしました」と同社中山社長は説明する。

糖鎖を効率よく働かせるには、糖鎖を構成する栄養素を摂取する必要がある。OEMで供給する製品は、グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、N-アセチルグルコサミン、キシロース、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸の8種類の糖鎖栄養素がバランスよく配合されており、糖鎖を効率よく働かせるために、ベストに近いという。

単糖8種類の中には、通常の食品でも摂りやすいものもあるが、多くは、摂取困難なもの。さらに通常細胞1個あたり、約7万から10万本の糖鎖があるとされるが、現代人は平均4万本程度しかないといわれ、摂取の必要性が高くなっている。五大栄養素に加えた、“六大栄養素”として、その重要性を指摘する専門家さえいる。

糖鎖は、細胞に関わる基本的な機能を有するものであり、他の成分などと組み合わせることで相乗効果が高まることから、差別化を図る商品開発にも都合がいいという利点もある。同社ではさらに、OEMにあたり、8種類の糖鎖栄養素の配合バランスの変更にも対応するという。

さまざまなパワーを持つ糖鎖について、同社では一例として不妊や免疫疾患、認知症などへの効果を挙げる。その他にもインフルエンザ、人工血管、人工関節、肝炎…など、糖鎖は研究により、さまざまな疾患への効果が分かってきている。

病気の原因のほとんどは、細胞間の連絡ミスや免疫システムの異常から起きているといわれる。そうした点からも昨今、糖鎖の重要性がますますクローズアップされるようになってきている。子どもから高齢者まで幅広く活用できる商材でもあり、同社では今後、OEMを本格展開することで、より多くの人の利用機会増大を図る意向だ。

2012年05月31日 17:51