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分子量によって効果が変わる酵母ペプチド開発秘話

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韓国高麗大学で、政府からの助成金を得ながら研究開発され、韓国Neo Cremar社で製造される酵母ペプチドシリーズ。国内では、ヘルシーナビ社が総輸入代理店として商品を輸入し、ビーエイチエヌ社が販売する。

酵母(Saccharomyces)を独自の製法で加水分解した製品は、分子量によって訴求する効果が変わる。10年以上に渡り、同素材の研究を進める同大食品栄養学科教授のソ・ヒュンジュ氏がこのほど来日し、その開発秘話などを語った。

韓国ではタンパク源として知られる酵母。この酵母に何らかの生理活性を持たせれば、より付加価値がつくことに着目し、研究はスタートした。

「研究のアプローチは特にバイオコンバージョン(生物転換)で行ってきた。もともと酵母を摂取した人が、PMSが良くなるという報告があり、研究を進める過程で、酵母ペプチドに、ストレス、ダイエット、成長促進という生理活性がみえてきた。これらの効果の違いは分子量の差によって出ることも分かった。最近では睡眠に関する生理活性も出ており、そちらの研究も進めている」(ソ教授)。

各効能別にラインアップされる製品はそれぞれ、食欲関連因子であるグレリンやレプチンに働きかけることからの食欲抑制効果が確認されている「DNF-10」、ストレス緩和やPMS対応が実証されている「NoTress」、成長ホルモンに働きかけ骨伸長効果が確認されている「YGF」の3種。「DNF10」においては、大手末端商品に採用されるなど、国内での認知度も高まっていることから、今後は他の2製品の展開も本格化させる。

ソ教授は「酵母ペプチドは食経験も豊富で、特に長年研究を続けているDNF-10についてはヒト臨床まで行い、エビデンスが充実している。安心して食して頂ける素材なので、日本でも多くの人に活用し、その力の恩恵を受けてもらいたい」と話した。

2014年07月24日 17:38