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植物性ナノ型乳酸菌SNK®利用による抗インフルエンザ作用を確認(マウスモデル)/IHM

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株式会社IHM(東京都品川区)が取り扱う木曽地方の伝統食「すんき漬け」由来の機能性食品原料:植物性ナノ型乳酸菌SNK®(以下、SNK)について、インフルエンザウイルスへの生体防御能をマウスモデルにて確認した。

同試験は、6週齢、雌のBALB/Bマウス30匹を10匹ずつの3群(コントロール群:蒸留水、SNK群、タミフル群)に分け、インフルエンザウイルス(A型H1N1亜型ウイルス)に感染させる7日前から経口投与した。その後、インフルエンザウイルス感染させ、3日後に各群の半数を剖検し、それぞれの気道および肺のウイルス量を測定した。さらに感染14日後に残りのマウスを剖検し、それぞれの血清中と気道の中和抗体価を測定した。

 

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感染3日後の気道及び肺のウイルス量について、SNK経口投与群は蒸留水を投与したコントロール群と比較し、ウイルスの増殖を顕著に抑えることを確認した。

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また、感染14日後の気道と血清中の中和抗体価について、SNK経口投与群はコントロール群、タミフル群よりも高い値を示した。

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インフルエンザウイルス感染は、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、倦怠感、食欲不振など強い全身症状を呈するだけでなく、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状も伴う。さらに、気管支炎、肺炎、中耳炎などの合併症がみられ、重大な合併症には急性脳炎(インフルエンザ脳症)や重症肺炎がある。同研究によって、SNKを経口投与したマウス群は初期のウイルスの増殖を抑えるため、インフルエンザに罹患しても比較的症状が軽くなることが期待できるとともに、ウイルスを消失させるはたらきをもつ中和抗体を多く産生するため、感染のリスクも低減することが期待できる。
インフルエンザの最大の防御法として予防接種(ワクチン)が挙げられるが、抵抗力のない高齢者などは予防接種をしてもインフルエンザに罹患することがある。SNKを摂取しておくと抗体を産生しやすくなるため、免疫力の底上げ効果が期待できる。

<植物性ナノ型乳酸菌SNK®とは>
長野県木曽地方の伝統食“すんき漬け(赤カブ菜を使用した無塩漬物)”由来の乳酸菌(Lactobacillus plantarum)を特許製法により加熱乳酸菌体製造時の菌体の凝集を分散化し、乳酸菌の体内吸収率を高めた加熱乳酸菌原料。姉妹製品として、ヒト腸内細菌(Enterococcus faecalis)由来のナノ型乳酸菌nEF®を取り扱っている。
※ナノ型乳酸菌は(有)バイオ研の商標登録である。
長野県は男女ともに平均寿命が長く、アレルギー罹患率についても全国平均よりも低い健康長寿県であり、特に木曽地方のアレルギー罹患率は疫学調査にて長野県全体の三分の一ほどの罹患率であることが確認されている。同原料は、Th1誘導剤及びその製造方法にて特許を取得し、特に免疫バランスを整える作用に優れている。

 

2019年04月02日 15:48