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不可解な犯罪は「脳」と「食」にある

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食事が人間の体を作っていることはよく知られている。健康的な食生活をしていれば、当然、肉体も、そして心も健康へと導かれる。このほど発売された「脳」が人を犯罪者に変える (日文新書)は、タイトルの通り、脳が不可解な異常犯罪を引き起こす一因を担うことを指摘している。

行動を司る器官・脳。そこに問題が生じれば不可解な行動を起こすことは理解できる。同書ではさらにその原因が、「食」や「生活」にあることを解き明かしている。

一体どんな食事が脳にダメージを与えるのか。同書では一例として、スナック菓子や清涼飲料水の多量な摂取を挙げている。その原因として、血糖値の乱高下を指摘。不用意に体に大きな負担を強いることで、脳が不安定になり、攻撃的になるとしている。

一方で、脳を健全に保つための食事についても例示し、同書では犯罪を単なる事象としての側面でなく、脳の生化学的視点から検証している。東京警察病院医師で、日本抗加齢医学会専門医、NPO法人日本サプリメント評議会評議員など幅広く活躍する澤田彰史氏が監修を担当しており、多発する異常犯罪の裏に潜む、現代社会の病巣の一端をメディカルな裏づけと共に垣間見、理解できる一冊となっている。

2011年06月09日 12:27

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