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食品・飲料メーカーによる健康・美容機能性素材の研究開発動向を調査

総合マーケティングの株式会社総合プランニング(大阪市中央区南本町1-7-15 社長 三木五郎(06-4705-0031)は、近年の、消費者の健康・美容意識の高まりと食品・飲料メーカーによる自社商品・原料に基づく機能性の追求から市場拡大が期待される健康・美容機能性素材の研究開発動向について調査を実施し、その結果を報告書「2011年版 食品・飲料メーカーによる健康・美容機能性素材の研究開発動向」にまとめた。

古来より医食同源の考え方が強い日本において、治療以上に予防のための健康管理を気遣う消費者の増加により、健康食品に対するニーズが急速に高まったが、2005年をピークに減少傾向が続く。しかし、健康食品に対するニーズが高まる以前より食品・飲料メーカーは自社の主力事業に関する素材・成分の基礎研究を通じて新たな効果・効能を見つけ出し、機能性素材を活用した新規商品・事業につなげる活動を行ってきた。

今後、自社商品・素材をオリジンとする研究を行っている食品・飲料メーカーによる機能性素材が健康・美容機能性市場の主役にとって代わられるものと考え、また産学官での共同研究により様々な用途開発や、効果・効能の追求がなされ、将来的に大規模な市場として形成すると期待される。

◇分析編

本調査で対象とした食品・飲料メーカー(計51社)における注力健康・美容性機能素材別加工後商品の市場規模は2011年に8870億円、2015年には1兆1290億円に達すると予測され、食品や、健康食品としての活用が続く方向であり、国内のみならず、海外にも視野を向けた活動が積極化すると期待される。

◇個別企業編(51社)

本報告書では、総合食品、菓子、飲料、種類、乳業、調味料、油脂、製粉、水産、畜肉、その他の11グループに区分けし、植物、動物、水産などの天然素材を原料とし、健康領域、美容領域、疾患領域などで予防・改善の効果・効能に優れた機能性素材に関する研究の現状を把握し、今後の応用活用分野や事業への方向性についても分析した。

◇調査対象(51社)

総合食品 5社 味の素(株)、カゴメ(株)、キユーピー(株)、(株)永谷園、ハウス食品(株)
菓子 5社 江崎グリコ(株)、亀田製菓(株)、(株)明治フードマテリア、森永製菓(株)、(株)ロッテ
飲料 7社 味の素ゼネラルフーヅ(株)、UCC上島珈琲(株)、(株)伊藤園、カルピス(株)、
サントリーホールディングス(株)、(株)ポッカコーポレーション、(株)ヤクルト本社
酒類 7社 アサヒビール(株)、キリンホールディングス(株)、月桂冠(株)、
サッポロホールディングス(株)、三和酒類(株)、白鶴酒造(株)、メルシャン(株)
乳業 5社 オハヨー乳業(株)、(株)明治、森永乳業(株)、雪印メグミルク(株)、メルシャン(株)
調味料 5社 キッコーマン(株)、金印(株)、ヒガシマル醤油(株)、マルサンアイ(株)、(株)山田養蜂場
油脂 3社 日油(株)、日清オイリオグループ(株)、不二製油(株)
製粉 1社 日本製粉(株)
水産 4社 (株)白子、日本水産(株)、マルトモ(株)、(株)マルハニチロホールディングス
畜肉 2社 日本ハム(株)、林兼ね産業(株)
その他 7社 大塚ホールディングス(株)、フジッコ(株)、三井製糖(株)、ヤクルト薬品工業(株)、(株)雪国まいたけ、理研ビタミン(株)、太陽化学(株)

◇調査方法

弊社専門調査員による関係企業、研究機関などへのヒアリング取材等により情報収集を行った。

◇調査期間

2010年6月~2011年8月

2011年08月29日 10:55

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