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放射性セシウムを吸着するゼオライト不織布を開発/王子キノクロス

王子製紙グループの王子キノクロス株式会社(本社:静岡県富士市、社長:落合行雄)は、東日本大震災に伴う原子力発電所の事故によって飛散した放射性セシウムの吸着材料として使用できる可能性がある、セシウム除染用ゼオライト不織布の開発・商品化に成功しました。

ゼオライト(沸石)は、高いイオン交換能を持つ鉱物であり、以前から水質改良材として用いられてきました。様々なイオンを交換・吸着しますが、特に放射性同位元素を含む汚染水の処理において、放射性セシウムを吸着する研究報告例があります。原子力発電所の事故によって発生した汚染水の除染に利用できるとの期待が大きい鉱物です。

王子キノクロス株式会社では、独自技術であるTDSプロセス(Totally Dry System(*))によって製造したゼオライト不織布が、放射性セシウムの吸着性に優れ、除染に効果があると考え、開発を進めてまいりました。

TDSプロセスは、水系の接着剤を使用せずに不織布内部に多量のゼオライトを保持させることができるため、ゼオライトの機能を最大限に発揮できる不織布の製法であり、長年、様々な用途に対応した多様な製品を世の中に生み出してまいりました。TDSプロセスによって製造するゼオライト不織布は、ゼオライトの含有量をコントロールすることができることに加え、用途に応じて、表裏の不織布素材や処方の選択により柔軟性、強度、耐水性をコントロールすることができ、使用の簡便性、コンパクト化の観点で優れることから、セシウム汚染水の除染を必要とする様々な場面での活用が期待されます。

このTDSプロセスによるゼオライト不織布の性能については、2011年5月に試作品を完成させ、長年ゼオライトによる放射性セシウム除染の研究を行っている東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻の三村均教授に評価を依頼しておりました。このほど同教授によって、ゼオライト不織布は、海水、アルカリ性液体、酸性液体、それぞれの条件の汚染水からセシウムを吸着することができ、従来の粒状ゼオライトよりも高機能化が可能で、セシウム吸着速度の向上、物理化学的安定性などの優れた性能を持つことが明らかになっています。更に、実際の放射性セシウムを使用した評価においても吸着性能があることが確認できております。この結果につきましては、2012年9月の日本原子力学会及び2013年2月の放射性廃棄物処理国際会議にて発表する予定です。
 また、汚染水からの放射性セシウムの除去以外にも、汚染された土壌や樹木についても水を介在させることにより除染できる可能性が高いことから、現在、ゼオライト不織布を用いた除染の実用評価を進めております。引き続き性能評価及び実用評価を進めて、様々な用途に幅広く対応したゼオライト不織布の実用化を目指します。

(*)TDSプロセス
目的に応じた表裏面材を使用し、中層はパルプに熱融着性の繊維や粉体をブレンドしたものをエアレイド法でウエブを形成、オーブンで熱接着させる。水を一切使用しないため、粉体・繊維などの機能を損なわない状態でシート化することができる。合成繊維100%不織布も可能。TDSはパルプ繊維やチョップ状合成繊維による高米坪不織布(最大3,500g/m2)を可能とする、世界で唯一のプロセスである。

※リリースの詳細は関連資料をご参照ください

【関連資料】
◎リリースURL/PDF
http://www.ojipaper.co.jp/release/cgi-bin/back_num.pl5?sele=20120507123822&page_view_selected_=1

◎王子キノクロス株式会社:公式サイト
http://www.kinocloth.co.jp/

◎王子製紙株式会社:公式サイト
http://www.ojipaper.co.jp/

2012年05月08日 15:18

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