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「コラーゲン摂取による爪の改善効果」を日本美容皮膚科学会で発表/森永製菓

 森永製菓株式会社と東京工科大学 応用生物学部・前田 憲寿教授で実施した“コラーゲンペプチドの爪改善効果”に関する共同研究成果を2014年7月12~13日の「第32回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」において発表します。

 ● 背景と目的
 豚皮由来のコラーゲンを酵素などで加水分解して低分子化したコラーゲンペプチドには、経口摂取によって皮膚の角層の保湿状態の指標である角層水分量を増加させる効果やハリの指標である皮膚弾力性が改善する効果があることをこれまで報告してきました(2013年発表)。
 豚皮由来のコラーゲンペプチドを摂取すると角層の保水効果以外にも、二枚爪の改善や爪が割れにくくなった等の爪に対する効果を訴える例が多くあることから、コラーゲンペプチドの爪への効果について科学的に検証しました。今回、爪が脆い、割れやすい、二枚爪になるといった爪に悩みのある人を被験者として豚皮由来のコラーゲンペプチドの経口摂取によって爪を強くする効果について、二重盲検試験で調べました。また、爪のスフィンゴシン量に対する豚皮由来のコラーゲンペプチド経口摂取の影響についても調べました。

 ● 成果
 30~50代の爪に悩みのある女性20名に、1日あたり5gの豚皮由来のコラーゲンペプチドあるいはデキストリンを12週間摂取してもらい、爪の水分量、爪の硬度、爪の水分蒸散量等を調べました。
 その結果、豚皮由来のコラーゲンペプチド摂取群では、摂取前に比べて12週間後で爪の水分量が有意に増加し、爪の硬度が有意に低下しました。デキストリン摂取群では、爪の水分蒸散量が増加傾向にありました。爪の水分量の変化量も12週間後でコラーゲンペプチド摂取群とデキストリン摂取群との間に有意差が認められました。また、爪のスフィンゴシン量はコラーゲンペプチド摂取群でのみ、摂取前に比べて12週間後で有意に増加しました。これらのことから、コラーゲンペプチドの経口摂取によって爪の改善効果が認められ、その効果は爪の保水性やしなやかさの改善によると考えられました。

 ● 社会的・学術的なポイント
 今回、得られた知見により、豚皮由来のコラーゲンペプチドには、皮膚の保湿や弾力性改善だけではなく、荒れた爪に対しても改善効果があることが科学的に実証されました。今後、同社では、コラーゲンの機能性研究により、美容・アンチエイジング効果について魅力的な製品の開発を推進していきます。

※詳細は下記URLをご参照ください
◎森永製菓株式会社 2014年7月9日発表
http://www.morinaga.co.jp/cgi-bin/company/newsrelease/mrg_cmp_readnews.cgi?no=69&view_y=2014

2014年07月11日 15:45

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