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「@nifty温泉」IoTを活用 温浴施設内の人の動きをリアルに可視化するシステムの実証実験を開始/ニフティ

「@nifty温泉」(注1)は、4月18日(月)から、温浴施設内の混雑状況とスタッフの配置状況をリアルタイムで可視化するシステムの実証実験を実施しました。同システムは、三和興産株式会社が運営する温浴施設「杉戸天然温泉 雅楽(うた)の湯(ゆ)」(以下、雅楽の湯)の協力のもと、「@nifty温泉」および「ニフティIoTデザインセンター」(注2)が企画、構築しています。

同実証実験では、ステレオカメラ(注3)で施設内の混雑状況を確認するとともに、スタッフが装着したビーコン(注4)を検出し、配置状況を可視化します。混雑状況とスタッフの配置状況をリアルタイムで確認することで、状況に応じた適切なスタッフ配置や、利用者の混雑回避に活用いただけると考えています。今回、年間30万人以上が訪れる「雅楽の湯」にて実験を行い、機器の反応精度やリアルタイムでのモニタリングの有用性を検証します。

 

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「@nifty温泉」ではこれまで、利用者向けサービスだけではなく、温浴施設が抱える課題の解決につながるサービスの提供を続け、施設や利用者との連携を深めてきました。その中で、施設は“混雑を回避したい”という利用者の要望に応えたいと考えつつも、混雑予想や、スタッフの適切な配置によるサービス水準の維持に課題を感じていることが分かりました。同社が持つ温浴施設とのネットワークやサービス運営ノウハウ、IoTに関する知見を活用することで、利用者の満足度を高めるとともに温浴業界全体の活性化に貢献したいとの考えから、今回の実証実験に至りました。

今後は、同実験結果をもとに、施設内のヒートマップ提供サービスや、混雑状況に応じたスタッフの配置支援システムなど、温浴施設と利用者双方に役立つサービスの展開を検討していきます。

今回の実証実験の概要は以下のとおりです。
■実証実験の概要
◎実証期間:2016年4月18日(月)~9月20日(火)
◎場所:杉戸天然温泉 雅楽の湯(所在地:埼玉県北葛飾郡杉戸町)
◎検証するシステムについて
・混雑状況確認システム
脱衣所入口や休憩所、食事処など、施設内の主要箇所にステレオカメラを設置し、場所ごとの利用人数をリアルタイムでカウントします。顔など個人が識別できる情報は取得せず、人数カウントに必要なデータのみ利用するほか、浴室にはカメラを設置しないなどプライバシーにも配慮しています。

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「@nifty温泉」では今後も、お客様と温浴施設に役立つサービス提供のため、同社が持つネットワークやクラウドサービスのノウハウを活用した取り組みを進めていきます。

注1)「@nifty温泉」
ニフティが2003年に開始した温泉・温浴施設好き利用者のクチコミを中心とした温泉・温浴施設情報専門サイト。クチコミ情報のほか、独自指標にもとづくランキングや特集など、コンテンツが充実。温浴施設と地域の活性化を目的として、施設と連携したクーポンの提供やサンプリング、また全国約70の加盟施設で使える「温泉ギフト」などの取り組みも実施。2015年6月にはiOS向けアプリ「温泉検索」を提供開始した。登録施設は1.1万件以上(入浴施設、日帰り施設、宿泊施設合計)、クチコミ数は10万4千を超える(2016年3月時点)。

注2)「ニフティIoTデザインセンター」
デバイスにインターネットやクラウドを組み合わせてIoTサービスを開発・提供したいと考える企業を、ネットワーク技術とシステム開発に精通した専属エンジニアが支援するサービス。アプリケーション開発、センサーやゲートウェイデバイス、インテグレーションなど、各分野に特化したパートナー企業と共に、IoTに取り組む企業の課題を解決する。

注3)「ステレオカメラ」
カメラを2つ搭載することで人を立体的に捉え、人数や人の動きなどを検出することができるカメラ。

注4)「ビーコン」
近距離通信を利用し、一定距離内にあるスマートフォンや受信端末に電波を発信する端末。発信される電波によって位置情報を取得したり、一定の場所に来た人のスマートフォンに案内を表示させることなどができる。

【詳細は下記をご参照下さい】
ニフティ株式会社 2016年4月18日発表
ニフティ株式会社 公式サイト

 

2016年04月20日 12:12

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