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アロニアベリーの冷え改善作用を新たに確認/ポーラ化成工業

ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、独自原料としてのバラ科のアロニアベリー(学名:Aronia melanocarpa)が体に及ぼす効果に関する研究を進め、この度、新たに冷え改善作用があることを見出しました。この成果は、8 月 28 日から 30 日まで神奈川県で開催される第 64 回日本食品科学工学会にて発表されます。

■ 冷えについて ■
冷えは冬に発生するイメージが強いですが、近年、過度の薄着や職場の冷房環境等の影響により、夏場でも冷えを感じる方が多くなってきています。冷えを感じる方は、一旦体が冷えると体表温度の回復率が遅いと言われています。

■アロニアベリーの冷え改善作用 ■
ポーラ化成工業では、アロニアベリーの機能に着目し、新たな機能性食品素材として研究を進めてきました。同社はこれまでに、アロニアベリーが自律神経の活動を高め、熱産生を促す可能性を見出していました※1。この熱産生機能に着目し、今回、生のアロニアベリー3g 相当のエキスを含有するハードカプセルを 8 週間毎日摂取し、冷水で手を冷やした後の体表温回復率※2を算出しました。その結果、アロニアベリーを摂取することで、体表温回復率が上昇することを新たに発見しました。これにより、アロニアベリーは一旦冷えたあとの体表温度を回復させる働きに優れ、冷え改善作用をもつことが明らかとなりました(図 1、2)。※1 2010 年 第 64 回 日本栄養・食糧学会大会にて発表※2 体表温回復率=冷水負荷 30 分後の温度の回復/冷水負荷による温度の低下×100(%)

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以上のことより、アロニアベリーはからだの冷えに悩む多くの女性をサポートする効果が期待できます。

■ 参考資料 ■
【 アロニアベリーとその有用性 】
アロニア(学名:Aronia melanocarpa)は、北米原産の落葉低木で、小果実(アロニアベリー、図 3)にはアントシアニンやカロテノイドなど、ポリフェノール類が豊富に含まれており、その量はブルーベリーの約 2 倍といわれています。アロニアベリーの主な産地は、ポーランドをはじめとした東欧から北欧やロシアにかけての地域であり、寒さに強いことから、北海道や岩手県でも栽培されるようになりました。酸味と渋みが強いため、そのまま食べるには不向きですが、東欧ではジュースやジャム、ワイン等に加工されて古くから食べられています。国内でもジュース、ジャムやアイス、和洋菓子などに利用が広がってきています。ポーラ化成工業では、これまでにもアロニアベリーの有用性を研究し、(1)自律神経の活動を高める作用、(2)体内でエネルギーを作りやすくする作用、(3)皮下脂肪を減らす作用を見出してきております。

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【 アロニアベリー8 週間摂取試験について 】
冷えの自覚症状を有する 30~60 歳(45 歳±7.7 歳)の女性 40 名を対象として、プラセボ対照二重遮蔽法※3 により、体表温度への影響を検討しました。アロニア摂取群は生のアロニアベリー3g 相当のエキスを含有するハードカプセルを、プラセボ群は比較対象のため、アロニアベリーエキスを含まないハードカプセルをそれぞれ 1 日 1 カプセル、8 週間にわたり毎日摂取しました。摂取前、摂取 8 週間後に冷水負荷試験を実施し、冷水負荷前後に赤外線サーモグラフィを用いて、体表温度を測定し、冷え改善機能を評価しました。※3 被験者、測定者ともにアロニアベリーエキスを含有するカプセルと含有しないカプセル(プラセボ)が区別できない状態で実施する試験

【詳細は下記URLをご参照下さい】
ポーラ化成工業株式会社  2017年8月21日【PDF】 発表
ポーラ化成工業株式会社  公式サイト

2017年08月21日 14:08

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