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自然で美しい輝きを与えるファンデーションを開発/ポーラ化成工業

ポーラ化成工業株式会社は、自然なツヤのある仕上がりのメーク膜について研究した結果、アート技法とサイエンスの融合による、まるで素肌のような、自然で美しいと感じるツヤを与えるファンデーションを開発しました。本技術は、ポーラ・オルビスグループの製品に活用されます。

■自然で美しいと感じるツヤ肌の秘密は輝度※1のバラつきだった
ファンデーションには、素肌そのものが美しいと感じるような自然なツヤが求められます。しかし、ファンデーションが顔全体を均一に覆うと肌の質感を損ない、不自然な印象を与えてしまいがちです。今回、画像シミュレーションによる解析を行った結果、自然で美しいツヤの仕上がりは、適度な輝度のバラつきによって生まれることがわかりました(補足資料 1)。そこで、ファンデーションで輝度のバラつきを演出しようと考えました。

※1 光が当たっている面の明るさの度合

■絵画の技法がヒント:多色オイルゲルファンデーション
輝度のバラつきを実現するため、まず、色味の異なる顔料を含んだオイルを薄く塗り重ねることで絵に光沢と深みを出すアートの技法※2に着目しました。この手法を肌で表現するため、光沢のある仕上がりが可能なオイルベースの製剤(オイルゲル)を採用しました。さらに、ポーラ化成工業独自のサイエンスによって生まれた、肌に色のバラつきを再現する多色ファンデーションの開発で培った技術※3を、オイルゲル製剤のツヤを活かして輝度のバラつきに応用しました。

※2 透明な油に絵の具を溶かし薄く幾層にも塗り重ねる。グレーズ法と呼ばれる技法。
※3 色のバラつきに着目し、肌色を構成する青、黄、赤を混ぜずに充填したパウダーファンデーションにより、肌に適度な色のバラつきを生み、点描画の原理で透明感ある仕上がりを実現する技術(参考:http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20171206.pdf)

多色オイルゲルファンデーションの色と配置バランスを検討したところ、赤、青、黄の 3 色を特定の比率で渦まき状に充填すると、目的の仕上がりが実現できることを突き止めました(図1)。実際、使用者の評価(N=10)では、80%以上の人が多色オイルゲルファンデーションの方が素肌のように自然で美しいツヤを感じると支持しました。これは、肌上にできる塗布膜の中に、輝度の異なる 3 種類の色素の層が混在することで、適度な輝度のバラつきが生まれたためであると考えられます(補足資料 2)。

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■発想豊かな化粧品の開発
この技術により、自然な仕上がりを求めるお客様のニーズに応えるだけでなく、製剤の面白さや、使うことにワクワク感を感じてもらえる今までにないファンデーションを市場に提供できると期待できます。今後も、グループ理念の通り「感受性のスイッチを全開」にして、既存の化粧品の枠に捉われない製品開発を続け、お客様の豊かで彩りある人生に貢献していきます。

【 詳細は下記URLをご参照ください(補足資料を含む)】
ポーラ化成工業株式会社   2019年5月20日【PDF】発表
ポーラ化成工業株式会社     公式サイト

 

 

2019年05月21日 15:02

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