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シミ部位は過剰な接着タンパクが原因で皮膚が硬くなっていることを発見/ポーラ化成工業

ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社は、シミ部位の角層に着目し研究した結果、以下の3つを明らかにしました。

(1) シミ部位の角層は、角層細胞同士を接着するタンパク質が多く存在すること
(2) それにより、シミ部位は、非シミ部位に比べ、皮膚が硬くなっていること
(3) ワイルドタイムエキスが角層の接着タンパクを減少させること

このことから、角層の接着タンパクを減らし、シミ部位の皮膚を柔軟にすることで、成分の浸透を高められることが期待されます。この知見は、ポーラ・オルビスグループから発売される製品に活用されます。

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■ シミ部位と非シミ部位の角層状態の違いに着目
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正常な角層の表層部では、細胞同士を接着するタンパク質の分解が進み、角層細胞はやがて垢となって剥がれ落ちます。しかし、接着タンパクの分解が進まないと、角層細胞が強く接着したまま積み重なり、硬い角層になってしまうことが知られています※1。一方、シミ部位の角層は厚くなっていることも明らかとなっています。これらのことから、シミ部位では、接着タンパクが多いことが原因で、厚みが増すだけでなく硬くなっていると考えました。

※1 参考リリース:「角層は硬化する 原因はバスケットウィーブ構造の発達不足」(2019年7月11日)http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20190711.pdf

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■ シミ部位の角層細胞には多くの接着タンパクが存在
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日本人女性 20 名(40~52 歳)の顔から、シミ部位の角層細胞を採取し、接着タンパクの量を計測しました。その結果、シミ部位では、非シミ部位よりも多くの接着タンパクが角層細胞に存在することが明らかとなりました(図1)。

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■ シミ部位の皮膚は硬い
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次に、シミ部位と非シミ部位(各105箇所)における皮膚の硬さを測定しました。その結果、シミ部位は非シミ部位よりも有意に皮膚が硬くなっていることが判明しました(表1)。このことから、シミ部位においても接着タンパクが過度に存在することで硬くなっていることが示唆されました。

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■ 角層細胞の接着タンパクを減少させるエキス
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シミ部位を柔らかくするため、接着タンパクを減らすエキスを探索しました。その結果、ワイルドタイムエキスが、角層細胞に存在する接着タンパクを減少させることが明らかとなりました(補足資料2)。このエキスが配合された製品を使用することで、シミ部位の角層を柔らかくできるだけでなく、厚みを正常化でき、接着タンパクが減ることでメラニンを含む角層細胞の排出や化粧品成分の浸透がより良くなることも期待されます。

【詳細は下記URLをご参照ください】
ポーラ化成工業株式会社 2019年12月5日【PDF】発表
ポーラ化成工業株式会社 公式サイト

2019年12月05日 19:00

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