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ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの現状について

一口サイズのいわゆる「ミニカップ」に入ったこんにゃく入りゼリーについて、乳幼児や高齢者の窒息事故が相次いだこ とから、国民生活センターでは、1995年以降過去繰り返しテスト結果や警戒情報を公表してきた。しかし、2008年7月に再びこんにゃく入りゼリーによ る乳児の死亡事故が発生したことから、現在、政府及び業界で、事故防止の対策について検討が行われているところである。

そこで、2008年12月5日~10日に購入したミニカップタイプのこんにゃく入りゼリー6社(32銘柄)について、かたさや弾力性、大きさなどの物性及び事故防止のための注意表示の実態を調査し、情報提供することとした。

 

主なテスト結果等

1.かたさ・弾力性

  • 現在の商品は銘柄によりかたさや弾力性が異なり、’07年7月に公表した銘柄については、やわらかくなっているものがある一方で、ほとんど変わっていないものがあった。

 

図.旧商品との比較

旧商品とのかたさの比較棒グラフ

旧商品との弾力性の比較棒グラフ

※それぞれの商品を旧商品と比べ、今回購入した商品のかたさ及び弾力性がそれぞれ何%になっているかを示した。棒グラフは、その銘柄名の商品の平均値を表しており、グラフから伸びるライン(グラフから伸びるラインの図)はフレーバーによるばらつきの範囲を表している。なお、比較しているものは’07年に調査したときにあったフレーバーについてのみである。

2.形状・大きさ

  • ゼリーの形状は、多種多様あるが、’07年7月に公表した銘柄については、ほとんど変わっていなかった。
  • 最大径と体積の傾向は、過去のテストと比べほとんど変わらない。

3.表示及び販売

  • 外装パッケージの表面に大きな警告絵表示等が、また裏面には大きく取り扱い等が記載されていた。
  • 「子どもや高齢者は食べない」や「凍らせないこと」についてはほとんどのメーカーで表示されていた。
  • ミニカップのフタ部分に新規の警告表示をしているメーカーは1社のみであった。
  • 販売店での警告表示や販売場所については、菓子と一緒に警告表示もなく販売されているところも見られた。

 

消費者へのアドバイス

ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーは子どもや高齢者に与えてはいけない。

 

情報提供先

内閣府 国民生活局 総務課 国民生活情報室
内閣府 国民生活局 消費者安全課
内閣府 食品安全委員会 事務局 評価課
内閣府 食品安全委員会 事務局 情報・緊急時対応課
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部
農林水産省 生産局 生産流通振興課
農林水産省 総合食料局 食品産業振興課
農林水産省 消費・安全局 消費・安全政策課
全日本菓子協会
全国菓子工業組合連合会
全国こんにゃく協同組合連合会

 


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

2009年01月08日 11:54