揺すぶられっ子症候群の予防に親向け教育プログラムが有用 【海外ニュース】

揺すぶられっ子症候群の予防に親向け教育プログラムが有用

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乳児の泣き行動に対する親の不適切な対応がきっかけで発症する、いわゆる "揺すぶられっ子症候群(shaken baby syndrome)"の予防に、保護者向け教育プログラムが有用であることが、米国およびカナダの研究によって明らかにされた。

揺すぶられっ子症候群は、泣き止まない乳幼児などを非常に激しく揺すぶることで脳浮腫や出血をもたらすもの。米国では、毎年約1,300人の乳幼児が、揺すぶられっ子症候群のために入院または死亡し、生存者の約80%には脳損傷、失明や聴覚障害、骨折、麻痺、認知障害や学習障害、または脳性麻痺がみられる。

米ワシントン大学(シアトル)小児科のFred Rivara博士らは、12分間のDVDと情報冊子を使う「パープルクライング期(The Period of PURPLE Crying)」と呼ばれる教育プログラムを検討。このプログラムは、正常な泣き行動であっても世話をする側はいら立つ場合のあることを親に教えるもの。正常な泣き行動としては、生後2カ月目がピークとなり、その後は減少するもの、あやしても泣きやまない、顔に苦痛の表情が見られるなどが挙げられている。

Rivara氏らの研究では、新しい母親2,738人を対象に、半数にはパープル教材、残りに乳児の安全に関する情報を与えた。その結果、パープル教材群の泣き行動、揺さぶり行動に関する知識スコアはそれぞれ6、1ポイント高く、泣き行動によるいら立ちへの対処法に関する情報を世話人と共有する割合は6%、世話人に揺さぶり行動の危険性を警告する割合は7%高かった。

一方、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学(バンクーバー)小児科教授のRonald Barr博士らの研究では、パープル教材群の泣き行動に関する知識スコアは6ポイント高く、泣き行動への対処法や揺さぶり行動の危険性、泣き行動に関する情報を世話人と共有する割合はそれぞれ13%、13%、約8%高かった。Barr氏は「知識の変化は行動の変化の重要な第一歩。この結果は泣き行動に対する概念を変えられることを示しており、重要である」という。

研究結果は、米医学誌「Pediatrics(小児科学)」3月号、カナダ医師会誌「CMAJ」オンライン版(3月2日)にそれぞれ掲載された。(HealthDay News 3月5日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=624692


2009年3月19日 17:19 [妊娠・出産・育児]|[子供の健康]

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