前立腺特異抗原検査の有益性に関して矛盾した研究結果 【海外ニュース】

前立腺特異抗原検査の有益性に関して矛盾した研究結果

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前立腺がん)をチェックするための前立腺特異抗原(PSA)によるスクリーニング検査の有益性に関して矛盾する見解が、米国および欧州の2つの研究で示された。米国の研究を実施した米ワシントン大学サイトマンSitemanセンター(セントルイス)のGerald Andriole博士は「前立腺の強い家族歴のある若齢男性はPSA検査に注意を払うべきだが、医学的問題のある高齢男性はおそらくこの検査を行わなくてもよいことは明らかである」としている。

Andriole氏らは、米国立研究所(NCI)の資金提供を受け、男性約7万7,000人を追跡調査した。半数は年1回のPSA検査を6年間、直腸指診を4年間受け、残り半数は通常の診療を受けた。PSA検査群における前立腺の診断数は通常診療群に比べて7年間で22%多かったが、前立腺による死亡も多かった(50対44)。また総死亡も多く、一部は前立腺の過剰治療が原因と考えられた。

一方、欧州の研究は、男性18万2,000人が対象。被験者は、PSA検査を4年に1回受けるか、スクリーニング検査をまったく受けなかった。9年間で、PSA検査群の8.2%、非スクリーニング検査群の4.8%が前立腺と診断された。前立腺による死亡は、PSA検査群が20%低かった。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」3月26日号に掲載された。

Andriole氏は「この2つの研究はデザインが大きく異なるため直接比較できないが、いずれもPSAスクリーニングの有益性に関する質問には答えていない。追跡調査期間が比較的限られているため、米国の研究を続行すれば全体像がより明らかになる。今回の研究では、最も若いコホートのみまだ結果が出ていない」と述べている。

NCIのChristine Berg博士は「前立腺の診断にPSA検査が有用なこともあるが、最終的に致死的となるアグレッシブな(進行性の高い)腫瘍を特定できないことが問題である」という。PSA検査で前立腺と診断された男性5人に2人では腫瘍の成長が非常に遅いとする研究もある。米コロンビア大学メディカルセンター(ニューヨーク)のEdward P. Gelmann博士は「現時点で、腫瘍がどの程度アグレッシブであるかを調べる血液や尿を用いて行える検査はない」としている。(HealthDay News 3月18日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=625146


2009年3月31日 11:07 [癌(がん)]

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