褐色脂肪がスリムな体型を保つ可能性 【海外ニュース】

褐色脂肪がスリムな体型を保つ可能性

 

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これまで小児とげっ歯類にしか存在しないと考えられていた痩身作用を持つ褐色脂肪(brown fat)が成人にも存在することが、3つの新しい研究によって示された。ただし、褐色脂肪を用いた肥満治療ははるか先のことになると、専門家は指摘している。これらの知見はいずれも、米医学誌「New England Journal of Medicine」4月9日号に掲載された。

褐色脂肪は代謝面での活性作用をもっており、多いほどやせやすい。これは褐色脂肪が熱を発生し、体温調節を助けるためである。通常の"白色(white)"脂肪は過剰になると肥満の原因となるが、褐色脂肪は通常、カロリーを燃焼し、体重減少に有用となる可能性がある。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のAaron Cypess博士らは今回、陽電子断層撮影(PET)とコンピュータ断層撮影(CT)を併用して、成人に褐色脂肪組織が広く存在していることを明らかにした。その量は女性では男性の2倍であった(7.5対3.1%)。体重が重い人や、特に高齢者は痩せた人に比べて褐色脂肪が少ないことから、この脂肪をもつことは全体的に痩せていることを示していた。

降圧薬のβ遮断薬の服用者も褐色脂肪が少ない傾向がみられ、β遮断薬は体重増加に関連していた。また、若齢者のほうが褐色脂肪が多く、天候が寒いほど活性はより高かった。Cypess氏は、さらに研究が必要であるとしつつも、肥満や糖尿病の治療への活用の可能性に期待を寄せている。

オランダの研究者らによる2つめの研究では、若齢男性24人のうち1人を除き全員に褐色脂肪がみられた。余分な体重をもつ男性では、褐色脂肪の活性はやはり低く、また低温でのみ活性化した。3つめの研究では、フィンランドとスウェーデンの研究者らが、成人の褐色脂肪組織が低温で活性化することを示した。

米レノックスヒルLenox Hill病院(ニューヨーク)のSpyros Mezitis博士は「成人に活性化した褐色脂肪があることが判明したのはこれが初めて。問題はこれを臨床応用できるかどうかである。褐色脂肪をより活性化する薬剤を用いることができれば体重減少に有用である」と述べている。

米テキサスA&M健康科学センター神経科学・実験治療助教授のIan Murray氏は、褐色細胞を持つ人の比率がごくわずかであり、体重が重い人ではほとんど認められないことなど、いくつかの問題点を指摘している。(HealthDay News 4月8日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=625876
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2009年4月22日 11:33 [医療全般]

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