尿検査で喫煙者の肺癌(がん)リスクを測定 【海外ニュース】

尿検査で喫煙者の肺癌(がん)リスクを測定

 

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簡便な尿検査により、肺がん)リスクが最も高い喫煙者を特定できる日が来るかもしれない。米デンバーで開かれた米国学会(AACR)年次集会で発表されたこの検査法は、まだ予備的研究段階にあり、一般利用できるまでには時間を要するが、他に禁煙の必要性の理由を見出せない喫煙者のモチベーションを高める可能性がある。

研究者の米ミネソタ大学(ミネアポリス)准教授のJian-Min Yuan博士は「この検査法がうまく開発できれば、リスクの高い人に焦点を当て、禁煙プログラムに参加させることもできる」と述べている。

Jian-Min Yuan氏らは、過去に中国とシンガポールで行われた2つの調査の知見を検討した。上海の調査は、45~64歳時に登録した1万8,000人以上の男性を対象としたもの。シンガポールの調査は、1993~1999年に45~74歳の中国系の男女6万3,000人以上を対象に実施された。

を発現した喫煙者246人と未発現の同レベルの喫煙者245人の尿検体を調べ、NNAL(4-[Methylnitrosamino]-1-[3-pyridyl]-1-butanol) と呼ばれる生物学的マーカーが肺症例を予測できるかどうかを検討した。その結果、NNALやコチニン(cotinine)と呼ばれるマーカーレベルが最も高い3分の1の喫煙者群の肺発現率は、最も低い3分の1の喫煙者に比べ8.5倍高かった。

Yuan氏は「2,3年以内にこの検査の予測能力を完全なものとし、費用は約100~120ドル(約9万7,000~1万1,600円)になる見込みである」と述べている。現時点では、禁煙以外に喫煙者の肺を低減させる治療法はない。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、米国では、成人の約23%が喫煙者であり、喫煙者は死亡率の最も高い肺患者の約87%を占めている。

米国肺協会(ALA)のNorman Edelman博士は「現在、肺が発現する可能性の高い喫煙者を調べる方法はないが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や家族歴として肺を有する患者のほうが、リスクが高いことはわかっている。治癒可能ではあるものの無症状の早期肺を検出できる、より精密なスクリーニング方法が必要とされる」と述べている。(HealthDay News 4月19日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=626197
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2009年4月30日 11:03 [検査・診断]|[癌(がん)]

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