
胃癌(がん)の新しい分類方法によって、胃癌患者に対するより有効な治療と長期生存率の改善を期待できる可能性が、新しい研究によって示された。
今回の研究で、シンガポール・デューク・ナショナルDuke-National大学医学部大学院のChia Huey Ooi氏らは、オーストラリア、シンガポール、英国の胃癌症例301例を分析し、腫瘍が成長、拡大する際に活用する(細胞内)シグナル(情報)伝達経路に従って癌を分類した。現在、胃癌は組織学的(cell type)または病期(ステージ)によって分類されている。
同氏は、「検討した胃腫瘍癌の70%以上で活性化した腫瘍形成経路を3つ同定した。また、これらのシグナル経路の組み合わせが患者の生存と有意に関連していることも判明した」と述べている。研究結果は、医学誌「PLoS Genetics(遺伝学)」オンライン版10月1日号に掲載された。
手術後5年以上生存する胃癌患者は4分の1未満(※編集注=生存率は国および病期により異なる)。胃癌は化学療法に耐性であり、新しい生物学的製剤の著効性は証明されていない。新たな分類を用いれば、医師は腫瘍のシグナル経路のプロファイルによって患者を分類し、経路で使用されるシグナルを妨害する治療をデザインすることができる。同氏らは「今回の知見が胃癌患者に真の個別化療法(personalized medicine)を行う初めての方法につながる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 10月2日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=631490
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