炎症性腸疾患治療に用いるチオプリンが癌(がん)リスクを増大 【海外ニュース】

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炎症性腸疾患治療に用いるチオプリンが癌(がん)リスクを増大

 

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チオプリン系薬剤の炎症性腸疾患(IBD)治療への使用は、ある種のがん)リスクを高めることが報告された。チオプリン系薬剤は、クローン病や潰瘍性大腸炎などのIBD患者において、寛解を保つための免疫抑制に用いられる。

今回の研究では、フランス、Saint-Antoine 病院(パリ)のLaurent Beaugerie氏らがIBD患者1万9,486人(クローン病60%、は潰瘍性大腸炎40%)のデータを分析。患者は中央値で35カ月間追跡された。

研究開始時、患者の30%はチオプリンを使用しており、14%は同薬剤の使用を中止、56%はチオプリン使用歴がなかった。研究期間中、23人が悪性リンパ増殖性疾患(LD)を発症した。LDは、ウイルス感染の中でも特にエプスタイン-バー(EB)ウイルス感染に関連するがん)である。

LD23例中22例が非ホジキンリンパ腫、1例がホジキンリンパ腫であった。LD発症率は、チオプリン投与患者で0.9/1000人-年、チオプリン中止群で0.2/1000人-年、チオプリン投与歴のない群で0.26/1000人-年であった。変数調整後では、チオプリン投与群のLD発症リスクは非投与群に比べて5倍以上であった。また、高齢あるいは男性、IBD罹患期間が長い患者もLDのリスクが増大していた。

Beaugerie氏は「10年間チオプリンを使用している若年患者のLD発症の絶対累積リスク(absolute cumulative risk」は1%未満と依然低く、この薬剤のリスク便益比(risk-benefit ratio)での利点を減じるものではない。高齢患者および無期限のチオプリン治療についてはさらなる研究が必要である」と述べている。研究は、英医学誌「Lancet」10月19日号に掲載された。

同誌付随論説で、別の専門家は「リンパ腫リスクのわずかな増大は認めるものの、チオプリンは基本的な治療薬の一つとして残るであろう。疾患コントロールのために長期的な免疫抑制薬の併用を要する際には、医師は注意すべきである」と述べている。(HealthDay News 10月19日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632058
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2009年11月 6日 10:29 [癌(がん)]
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