人が残した細菌が指紋と同等の役割を果たし、科学捜査官に誰がどこにいたのかを特定する新たな方法をもたらす可能性が、新しい研究によって示された。
米コロラド大学(ボルダー)助教授のNoah Fierer氏らによると、キーボードやコンピュータのマウスなどの物体に触れると、その人物特有の細菌がその物体に残されるという。同氏らによる研究の結果、残された細菌のDNAが、他の人物が残した細菌のDNAよりもそれを残した人物のものにより近いことが判明した。
Fierer氏は「われわれは日常生活で移動するときに特有の微生物の痕跡を残している。このプロジェクトはまだ予備段階であるが、この手法は最終的に科学捜査官の新しい貴重なツールの1つとなる可能性がある」という。研究結果は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に3月15日掲載された。
同氏は、この手法の精度は現在70~90%であるが、技術の向上に伴い上昇すると予測。また、「現在、“個人を識別する”DNAや指紋の使用には法的規制があるが、ヒトに関連する細菌を用いた個人の特定に対する規制はない。これは検討すべき問題である」と述べている。(HealthDay News 3月16日)
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