高齢女性のほうがトリコモナス症の感染リスクは高い 【海外ニュース】

健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 海外ニュース:TOP > 高齢者の健康 > 高齢女性のほうがトリコモナス症の感染リスクは高い

高齢女性のほうがトリコモナス症の感染リスクは高い

0726-w.jpg

性感染症(STD)であるトリコモナス症は、20歳代の女性よりも高齢女性ではるかに感染率の高いことが新しい研究で示され、カナダ、ケベックで開催された国際性感染症研究学会(ISSTDR)年次集会で発表された。研究者らは、性生活のある40歳以上の女性に対するトリコモナス症の定期的なスクリーニングを勧めている。

トリコモナス症は、膣トリコモナスTrichomonas vaginalisという寄生生物が病原体となり生じ、米国では最も一般的な性感染症である。世界保健機関WHO)によると、感染者数は毎年1億7,300万人に上るといわれる。この感染症は抗生物質で簡単に治癒するが、放置すると骨盤内炎症性疾患や早産などの重度の健康障害に至る可能性がある。膣や男性では陰茎からの排出物(おりものや膿)、排尿時刺激症状、性器のかゆみなどの典型的な症状がみられないケースもある。

米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルチモア)教授のCharlotte Gaydos氏らが、米国28州の18~89歳の女性7,593人を調べた結果、8.7%にトリコモナス症検査で陽性がみられ、高齢女性により多く認められた。50歳以上の女性の13%がこの病原体を有しており、40歳代の11%がこれに続いた。20歳代の感染率は8.3%であった。また、黒人女性は白人女性に比べて感染の可能性が3倍以上高く(20%対5.7%)、同氏らは収入や教育、雇用の差が考えられるとしている。

Gaydos氏は「この研究結果は、トリコモナス症が若年者でも多いが、高齢女性でより多く感染していることを示している。この高い数値は、定期検診の際に高齢女性が家庭医や婦人科医によるスクリーニングを受けて感染していないことを確認し、不注意に他人に広がらない処置をとる必要性を示唆している。また、誰も気に留めず、検査や診断、さらに実際に治療も行われなかったために感染が何年も持続していることも証明している」と述べている。

同氏らは、「公衆衛生当局がトリコモナス症の追跡や予防をより十分に行えるよう、連邦政府機関はクラミジアや淋病など他のSTDと同様、この疾患を米国疾病管理予防センター(CDC)などに報告するよう要求すべきである。特に複数の性的パートナーが関与する場合、再感染のリスクを低減するため、男性も検査を受け、治療を行う必要がある」という。

専門家は、学会発表された研究はピアレビューされた医学誌で要求される厳格な審査を受けていないため、予備的なものとみなされることを指摘している。(HealthDay News 7月12日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=654623
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

2011年7月26日 16:04 [医療全般]|[危険因子]|[女性の健康]|[高齢者の健康]
健康業界・美容業界に関連するご意見・ご相談はお気軽に
Copyright© 2005-2019 健康美容EXPO [全研本社株式会社] All Rights Reserved.