オーストラリアで昨冬タミフル耐性のH1N1インフルエンザが急増 【海外ニュース】

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オーストラリアで昨冬タミフル耐性のH1N1インフルエンザが急増

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最も多く使用されている抗ウイルス薬のオセルタミビル(商品名:タミフル)に耐性を示す季節性インフルエンザの患者数が、オーストラリアで急増していたことが世界保健機関WHO)の研究者らの報告で明らかになった。豚インフルエンザで知られるパンデミック2009 A型(H1N1)インフルエンザウイルス株が引き起こしたような患者の急増は、オーストラリアの直近の冬(2011年5~8月)に認められたという。

WHOインフルエンザ共同研究センター(ノースメルボルン)のAeron C. Hurt氏らは、2011年5~8月に救急部門または集中治療室、一般開業医の治療を受けたH1N1型インフルエンザ患者182例(生後1カ月~74歳)のウイルス検体を入手。全体で29例(16%)に、オセルタミビルとadamantineアダマンチン系薬剤(rimantadineリマンタジンおよびアマンタジン)の両方に耐性を示すH1N1が認められた。

その後の実験室試験では、耐性ウイルスの活動の重要な部分の半減に、非耐性株に通常処方するオセルタミビル濃度の500倍以上を要したが、耐性株はザナミビル(同:リレンザ)による治療には“完全な感受性”を示した。耐性を示した患者5例は5歳未満で、1例のみウイルス検体採取前にオセルタミビルを使用し、3例は2011インフルエンザワクチンを接種していた。

耐性の認められた症例は7月に多く、大多数が同国7番目の都市ニューキャッスルから半径30マイル(48km)以内、少数が最大都市シドニーでみられた。症例の一部は家族間で認められており、易感染性を研究者らは懸念している。研究報告は、医学誌「New England Journal of Medicine」12月29日号に掲載された。

Hurt氏は「耐性株が“通常”株よりも重篤な疾患を引き起こすことはなく、死亡者はいない」と指摘しつつも、「2007/2008年のオセルタミビル耐性のA(H1N1)型インフルエンザウイルスは12カ月以内に欧州から全世界に拡大した。今回の耐性ウイルスも全世界に広がる可能性が懸念される」と述べている。(HealthDay News 12月28日)

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2012年1月13日 10:52 [主な疾患]|[危険因子]|[薬剤情報]
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