肺癌患者の遺伝子検査で治療向上 【海外ニュース】

健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > 海外ニュース:TOP > 癌(がん) > 肺癌患者の遺伝子検査で治療向上

肺癌患者の遺伝子検査で治療向上

20130508_w01.jpg患者に稀な遺伝子変異がみられる場合、乳治療薬で疾患の進行を遅らせることができる可能性が新たな研究で示唆され、研究結果が「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に4月22日掲載された。

今回の研究では、いわゆるHER2と呼ばれるヒト上皮成長因子受容体2蛋白を標的とする薬剤により、非小細胞肺患者の無増悪生存期間は5カ月の延長が認められたという。フランス、ラリーLarrey病院(トゥールーズ)のJulien Mazieres氏は、「フランスで行われているように、肺()患者全員にHER2の検査を実施すべき」と述べている。

米国協会(ACS)によると、非小細胞肺は最も多くみられるタイプの肺で、全体の約85%を占める。米国では年間20万人以上が肺と診断され、15万8,000人が死亡していると米国疾病管理予防センター(CDC)は報告している。HER2陽性はHER2蛋白が陽性を示すだ。HER2蛋白は遺伝子変異により生じ、の成長を促進する作用がある。

Mazieres氏らは、非小細胞肺患者3,800人のうち65人にこの変異があることを確認し、HER2陽性乳治療用に用いられるトラスツズマブなどの抗HER2薬を投与した。患者の半数は診断時に既にステージ4で、その他の患者はそれよりも早期のステージだった。この遺伝子変異をもつ被験者の多くが女性であり、半数以上は喫煙経験がなかった。

「抗HER2療法を受けた患者に5カ月の無増悪生存期間の延長が認められたことは非常に大きい。この新しい分野は、個々の腫瘍の遺伝子構造に着目することにより、汎用的方法ではなく、特定の方法で個々の腫瘍を攻撃できないかをみるものである」と、米国肺協会(ALA)のNorman Edelman 氏は述べ、肺患者でこの遺伝子変異をもつのはごく少数だが、全患者に検査を実施することを勧めている。

Mazieres氏、Edelman氏はいずれも、この分野の今後の研究では大規模な臨床試験を実施すべきであるとし、費用はかかるが、腫瘍が成長するために重要なさまざまな遺伝子異常を明らかにすることができるはずだとしている。(HealthDay News 4月22日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=675581
Copyright (c) 2013 HealthDay. All rights reserved.

2013年5月 8日 10:11 [癌(がん)]
健康業界・美容業界に関連するご意見・ご相談はお気軽に
Copyright© 2005-2019 健康美容EXPO [全研本社株式会社] All Rights Reserved.