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見て、感じて、考えて、働く「自律型双腕ロボット」を開発/セイコーエプソン

セイコーエプソン株式会社は、生産現場の自動化領域を拡大できる、見て、感じて、考えて、働く「自律型双腕ロボット」を開発しました。本開発品は、対象を認識し、自在に力を加減して、自律的に判断しながら作業を行える、同社の自動化提案領域を大きく広げるロボットで、2015年度内の商品化を予定しています。11月6日から9日まで開催される「2013国際ロボット展」で、本開発品を世界で初めて公開します。

エプソンはこれまでシェアNo.1※1のスカラロボットや、高性能な6軸ロボットの商品ラインアップで、さまざまな生産現場の自動化に貢献してまいりました。お客さまの声を聴く中で、作業レベルの難度やコストの制約により、人手作業に頼らざるを得ない現場の困り事があることに着目しました。

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この課題を解決するためにエプソンは、同社独創の「省・小・精の技術※2」をベースに、これまでロボット事業で培ってきた高度な振動抑制テクノロジー、画像処理技術、ソフトウェア技術や、新開発のロボット技術を高い次元で融合させることで、このたび、見て、感じて、考えて、働く、本自律型双腕ロボットを開発しました。

エプソンの自律型双腕ロボットは、人間の目と同じように、3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識できる機能を有しています。また、新開発の力覚センサーを搭載した2本のロボットアームが、人の手と同じように力をコントロールし、対象物にダメージを与えることなく組み立てや搬送などの作業を行います。アームの先には、さまざまな形状・大きさの対象物を「握る、つかむ、挟む」ことで把持できる多目的ハンドを標準装備しています。さらに対象物と作業シナリオを教示するだけで、さまざまな作業に対応させることが可能です。

これらの機能を備えた本自律型双腕ロボットは、一般的な産業用ロボットのように装置に組み込み、固定して作業を行うのではなく、単独で人に代わって組み立てや搬送などの簡単な作業を行えるように開発され、次の特徴があります。

1.簡単な教示で作業を開始
対象物と作業シナリオを教示するだけで、ロボット単独で自律的に判断し、さまざまな作業に対応できるため、自動化経験の少ない生産現場でも導入・管理が容易です。周囲との衝突リスクや、部品や道具の持ち替えを指示しなくても、自動的に衝突の回避や対象の持ち替えを行います。

2.人が使う汎用的な道具をそのまま利用
生産ラインへのロボット導入にあたり従来必要だった、専用の高価な道具や複雑な周辺機器を用いずに、人が使う低価格で種類も豊富な道具をそのまま利用して作業が可能です。

3.さまざまな作業へ即座に対応できるため、設置場所の変更が容易
3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識する機能を有しているため、ロボットの設置場所を変更しても即座に作業を開始できます。そのため、日々異なる場所でさまざまな作業をさせるなど、急な生産体制の変更にも柔軟に対応できます。

エプソンは独創の技術を生かし、高速・高精度・小型・軽量が特徴のスカラロボット、6軸ロボットについては、その性能や使いやすさを継続的に進化させてきました。今後、自動化が困難だった領域に向けて本自律型双腕ロボットを商品化することで、よりさまざまな工程の自動化を容易に実現することが可能になります。これらの商品ラインアップにより、エプソンは幅広いお客さまの自動化のニーズに対し、高いレベルでお応えしてまいります。

※1 産業用スカラロボットの2012年の金額ベース出荷実績において、エプソンは世界1位
(株式会社富士経済『2013ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望』調べ)
※2 エネルギー、時間、お客さまの手間などを省き、体積、質量、環境負荷などを小さくし、正確さ、精細さなど高い精度を実現するエプソンが強みとしている技術

【お問合せ】
セイコーエプソン株式会社 
インダストリアルソリューションズ事業部
電話:0263-72-1530(直)

※詳細は下記URLをご参照ください
◎セイコーエプソン株式会社 2013年11月5日発表
http://www.epson.jp/osirase/2013/131105.htm

2013年11月05日 13:56

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