肥満で寿命が縮まる ――重度肥満では最大8年 【海外ニュース】

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肥満で寿命が縮まる ――重度肥満では最大8年

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肥満に併発することが多い心疾患や糖尿病により、寿命と健康な生活が大きく損なわれる可能性があるとカナダの研究グループが報告している。研究を率いたマギル大学(モントリオール)教授のSteven Grover氏は、「過剰体重によって寿命は大きく縮まり、さらに健康に暮らす時間も大幅に失われる。多くの人にとって減量や定期的な運動は簡単ではないが、得られる便益は大きい」と話す。

例えば、10ポンド(約4.5kg)程度の減量や、1日30分ほどのわずかな運動でも、糖尿病の発症リスクを最大60%低減できることが明らかにされている。「心筋梗塞や脳卒中の予防においても、減量と運動の便益は相当のものである」とGrover氏はいう。

この報告は「The Lancet Diabetes & Endocrinology」オンライン版に12月5日掲載された。

同誌の付随論説を執筆した米国疾病管理予防センター(CDC)のEdward Gregg氏は、「肥満の人、特に重度肥満の人には糖尿病が非常に多い。つまり、平均的な肥満患者は人生の相当部分を糖尿病やその他の慢性疾患を抱えて生きることになる」と述べている。

一方で、心疾患による死亡は減少してきている。生活習慣の改善と定期的な予防措置によって、糖尿病、心疾患、その後の身体障害を低減できることを示す十分な証拠があるとGregg氏は話す。

今回の研究では、2003~2010年の全米健康栄養調査(NHANES)のデータを利用し、さまざまな体重の成人における糖尿病と心疾患の発症リスクを推定するコンピュータモデルを作成した。20~79歳の成人について、過体重・肥満による寿命と健康への影響を分析し、正常体重の人と比較した。

その結果、過体重の人は0~3年、肥満の人は約1~6年、重度の肥満の人では最大8年の寿命が失われると推定された。その影響は若い人ほど大きく、年齢が上がるほど小さくなった。さらに、過体重や肥満であると、心疾患や糖尿病に罹らずに生活できる年数が減少した。重度肥満の20代男女では、健康に生活できる年数が約19年失われるという。

米イエール大学予防研究センター長のDavid Katz氏は、肥満はあらゆる主要な慢性疾患のリスクを高めることがわかっていると述べ、「肥満を予防・改善することは、直接的に寿命と健康に暮らせる期間を延ばすことになる」と指摘している。

なお、今回の研究では肥満と寿命の関連が認められたが、因果関係が明らかにされたわけではない。(HealthDay News 12月4日)

http://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-death-and-dying-news-172/being-obese-might-shave-almost-a-decade-off-your-life-study-suggests-694355.html
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2014年12月16日 12:46 [ダイエット・肥満]|[主な疾患]|[生活習慣病]|[研究発表]
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