タミフルでインフルエンザの症状が1日短縮 【海外ニュース】

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タミフルでインフルエンザの症状が1日短縮

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抗ウイルス薬タミフルにより、インフルエンザの症状の持続期間が約1日短縮し、肺炎などの合併症リスクも低減することがデータのレビューにより示され、「Lancet」オンライン版に1月29日掲載された。

この知見は、成人を対象とするタミフル(一般名:オセルタミビル)の臨床試験9件の分析から得られたもの。データはタミフルの製造元Roche社により提供された。

研究では、1997~2001年にインフルエンザに罹患した成人患者4,300人以上を対象に、認可されているタミフル75mgとプラセボの有効性を比較した。その結果、タミフルによりインフルエンザ症状の持続期間がプラセボに比べ21%短くなり、平均期間は約5日から4日に短縮した。さらに、タミフル群では抗生物質治療を要する下気道感染症のリスクが44%低減し、あらゆる原因による入院のリスクは63%低減した。

米クイピアニック大学(コネチカット州)准教授のVictoria Richards氏は、「タミフルによりインフルエンザの持続期間が短くなるといわれているが、適切な処方と使用のためには、それを裏づけるさらに多くのデータ、特に独立データが不可欠である」と述べ、この種の確証的データは貴重だとしている。

しかし、薬剤にはリスクがつきものであり、タミフルも例外ではない。今回の研究では、プラセボ群に比較してタミフル群では、吐き気のリスクが3.7%高く、嘔吐のリスクは4.7%高かった。

米ミシガン大学公衆衛生学部教授のArnold Monto氏によると、一部の研究者がタミフルの有効性には根拠がほとんどないと主張しており、激しい議論となっているという。しかし、今回の新たなレビューは、タミフルがインフルエンザの持続期間を短縮し、合併症も予防できることを示す「説得力のある根拠」となるものだと同氏は述べている。ただし、「その便益の大きさが、吐き気や嘔吐の害を上回るものかどうかを慎重に検討する必要がある」と、同氏は付け加えている。

米スタテン・アイランド大学病院(ニューヨーク市)の感染症専門医Ambreen Khalil氏は、インフルエンザの症状を緩和できる薬剤はどんなものでもありがたいと述べる一方で、診断の確定した人だけにタミフルを使用するためには、迅速に診断できる検査法も重要な鍵となると指摘している。(HealthDay News 1月29日)

http://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/tamiflu-cuts-1-day-off-average-flu-bout-study-finds-695913.html
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2015年2月 9日 13:10 [検査・診断]|[研究発表]|[薬剤情報]
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