致死率20~30%のアルゼンチン出血熱、治療薬開発に進展 【海外ニュース】

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致死率20~30%のアルゼンチン出血熱、治療薬開発に進展

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致死性の感染症であるアルゼンチン出血熱を引き起こすフニンウイルスに対して、実験段階の薬剤が有効である可能性が示唆された。ただし、今回の知見はモルモット研究に基づくもので、ヒトを対象とした試験はまだ先になるという。  現在、アルゼンチン出血熱の唯一の治療法は回復した患者の血漿を輸血することだが、流行が起きれば供給が追いつかなくなる可能性があると、研究を率いた米Mapp Biopharmaceutical社(サンディエゴ)のLarry Zeitlin氏は話す。同社は2014~2015年のエボラウイルス流行時には、類似の治療薬(ZMapp)の開発に関わっている。

フニンウイルスはアルゼンチン農村部で発生し、現在は同国内でのみ認められている。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、ウイルスはげっ歯類により媒介され、汚染された糞、尿、唾液に触れるとヒトにも感染することがある。稀ではあるが、ヒトからヒトへも感染する。「アルゼンチン内での感染者は年間10~50人だが、感染地域は拡大している」と、アルゼンチン国立労働衛生研究所のDelia Enria氏は指摘している。

ウイルスが他地域に拡散する可能性は常にあり、どこに広がるかは予測できないとZeitlin氏は言う。フニンウイルスはバイオテロに使用される危険もあるとして、米国政府のリストにも記載されている。症状はさまざまだが、高熱、めまい、倦怠感が特によくみられ、内出血のほか、せん妄、けいれんなどの神経学的合併症が生じることもある。治療しなければ死亡率は20~30%にもなる。

今回開発された薬は、ZMappと同様にモノクローナル抗体であり、J199と名付けられている。この抗体はフニン蛋白に曝露させたマウスから分離されたもので、ヒト抗体に似せて遺伝子改変された。フニンウイルスに感染したモルモットを用いてこの抗体を試験したところ、6日以内に投与した場合は全例が生存し、7日目に投与した場合は92%が生存した。

米国感染症学会(IDSA)のAmesh Adalja氏(今回の研究には関与していない)は、フニンウイルスを撃退するモノクローナル抗体を「歓迎する」と述べる一方で、薬剤開発には高額な費用がかかり、今後の研究でも困難は多いだろうと指摘する。Zeitlin氏は、バイオテロ兵器リストに記載されている同系統のウイルスにも対抗できる「広域スペクトル」抗体の開発に焦点を当てるのがベターだと述べている。

この研究は「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に4月4日掲載された。(HealthDay News 2016年4月4日)

http://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/misc-infections-news-411/scientists-try-to-stop-another-deadly-virus-709684.html
Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
論文アブストラクト:
http://www.pnas.org/content/early/2016/03/30/1600996113.abstract

 

2016年4月14日 10:27 [薬剤情報]

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