有名人の両乳房切除術、患者の治療選択にも影響か 【海外ニュース】

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有名人の両乳房切除術、患者の治療選択にも影響か

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有名人のがん治療に関する報道が、両乳房切除術の増加の一因となっている可能性があることが、新たな研究で示唆された。研究著者である米ミシガン大学総合がんセンターのMichael Sabel氏は、両乳房切除術が最善の治療であるかのような偏った報道がみられると指摘している。ただし、今回の研究では因果関係は明らかにされていない。

今回の研究では、2000~2012年に乳がんの診断を受けた米国の有名人17人の情報を収集した。うち4人が両乳房切除術を受けており、彼女らの治療に関する報道の45%はこの手術にも言及していた。一方で、10人は片側のみの乳房切除術または乳房温存療法を受けていたが、報道では手術への言及は26%にとどまることが判明した。この期間に、同センターでの両乳房切除術の実施率は4%から19%へと5倍に増加したという。

強い家族歴のある患者や、BRCA遺伝子変異をもつ患者など、両乳房切除術が妥当とされる症例も一部にはあるが、「リスクの高くない患者でも著しい増加が認められる」とSabel氏は指摘する。多くの女性は受診時点で意思を固めており、他の選択肢について尋ねることなく希望を述べるという。Sabel氏らはメディア報道がその一因となっているのではないかと考え、今回、主要な印刷出版物(Chicago Tribune、Los Angeles Times、USA Todayなど)に掲載された700件以上の記事を分析した。

たとえば、女優クリスティナ・アップルゲイトは36歳で乳がんと診断され、2008年に両乳房切除術を受けた。しかし、この女優にBRCA変異や家族歴があり、再発リスクが高かったことを報じたメディアはごく一部であったという。

「このような歪んだ報道は、早期乳がん患者はもれなく両乳房切除術を受ける必要があるとの印象を与えてしまう」とSabel 氏は言う。侵襲性の高い治療を選ぶ女性が増えたその他の要因としては、遺伝的リスクに関する情報の増加や、乳房再建の向上などが挙げられている。

Sabel氏は、両乳房切除術が常に最善だという誤解をなくすように、医師がメディアに伝えていく必要があると指摘する。さらに、女性は先入観をもたずに、あらゆる選択肢について医師と話し合うべきだと付け加えている。この研究は「Annals of Surgical Oncology」オンライン版に4月に掲載された。

今回の研究を受け、シティ・オブ・ホープ国立医療センターのCourtney Vito氏は、「一部の患者は両乳房切除術を基準に考えているが、この手術は医学的に適応とならないこともある。乳がん治療はさまざまな因子を考慮して個別に決定されるものであり、患者と協力関係を築くことのできる医師を選ぶことが重要である」とコメントしている。(HealthDay News 2016年4月22日)

http://consumer.healthday.com/cancer-information-5/breast-cancer-news-94/celebrity-coverage-may-partly-explain-increase-in-double-mastectomies-study-710208.html
Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
論文アブストラクト:
http://www.annsurgoncol.org/journals/abstract.html?a=5202_10.1245_s10434-016-5202-7

 

2016年5月10日 09:59 [女性の健康]|[癌(がん)]

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