
大きな哺乳瓶で乳児にミルクを与えると、体重増加量および体重身長比の上昇が正常よりも大きくなるリスクが高まる可能性があると、新たな研究で示唆された。
乳児298人を対象に、生後6カ月時の不健康な体重増加および肥満リスクを評価したとき、乳児期早期の哺乳瓶の大きさが重要な因子であることが判明したという。「小さい哺乳瓶を使うことが、早期発症の肥満を軽減する1つの方法である可能性がある」と、研究共著者である米ノースカロライナ大学(チャペルヒル)のCharles Wood氏は述べている。
対象児は生後2~6カ月において、母乳や搾母乳ではなく粉ミルクのみを飲んでおり、そのうち約半数は、6オンス(約29.5ml)以上の「大きな」哺乳瓶を使用していた。全体では、体重は平均約6ポンド(2.7kg)増加していたが、大きな哺乳瓶を使った乳児では増加量が0.21kg多く、生後6カ月時の体重身長比も大きかった。
Wood氏は、「ミルクで育つ乳児は飲み過ぎる可能性がある。特に、子どもが満腹の合図を出していても親が全部飲ませる場合はリスクが高い」と述べ、親は以下の合図に注意すべきだという。
・空腹:口を開く、唇を鳴らす、口に手を入れる、哺乳瓶のほうに体を傾ける(泣くのは極めて空腹であるサイン)。
・満腹:哺乳瓶から体をそむけるか体を離す、哺乳瓶をたたく、頭を振る、授乳中に注意をそらしたり回りを見回したりする、眠る。
研究論文は、「Pediatrics」オンライン版に6月7日掲載された。(HealthDay News 2016年6月7日)
https://consumer.healthday.com/caregiving-information-6/infant-and-child-care-health-news-410/bigger-formula-bottles-bigger-babies-711698.html
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(参考情報)
論文アブストラクト:
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2016/06/03/peds.2015-4538