高齢者が長生きするために重要なのは「友人」よりも「家族」 【海外ニュース】

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高齢者が長生きするために重要なのは「友人」よりも「家族」

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高齢者にとって、親しい友人よりも密接な家族関係のほうが、寿命を延ばすために重要であるという研究結果が報告された。配偶者以外の家族と極めて親密であった人は、5年以内の死亡リスクが約6%であったのに対し、家族と親密でない人は約14%であったという。特に、家族と親密でない人では心筋梗塞や脳卒中になるリスクが上昇していた。

研究を率いたカナダ、トロント大学公衆衛生学部のJames Iveniuk氏は、「自分の健康状態がよくないときなどに、家族はそばにいてくれる可能性が高いが、友人とのネットワークは常に一定であるとは限らない。ただし、家族が負担やストレス、危害の元となるケースも多々あり、また、家族だからという理由だけで助けなければならないわけでもない。しかし多くの場合、家族は最も近くにいて健康状態を明かすことのできる相手である」と説明している。

この知見は、米シアトルで開催された米国社会学会(ASA)年次集会で8月21日発表された。学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

米ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州)のGisele Wolf-Klein氏は、「家族の概念は常に進化している」と指摘し、長年の友人は血縁者よりも家族に近い関係であることも多いと説明する。高齢者が離婚して新たな家族をもったり、同性愛やトランスジェンダーなど、従来とは異なるタイプの家族へと移行したりすることも珍しくなく、血縁や婚姻関係以外にも家族の定義を広げる必要があると、同氏は述べている。

今回の研究は、全米調査のデータを用いて社会的関係と長寿の関連性を調べたもの。同調査では、高齢者に最も親しい人を5人まで挙げてもらい、それぞれの人との関係性の詳細、およびどのくらい親しいと感じているかを示してもらった。配偶者を除くと、親しい人は平均3人であり、ほとんどの人がその関係性から多くの支援を受けていると感じていた。多くの人は既婚であり、健康状態は良好で、それほど孤独ではないと回答したこともわかった。

親しい人のリストに配偶者以外の家族を多く挙げた人は、その親密さにかかわらず、リストに挙げた家族が少なかった人に比べて早期に死亡する確率が低かった。

そのほかにも、早期死亡リスクの低さに関連する4つの因子が特定された。結婚していること、友人や家族との広いネットワークがあること、社会組織に参加していること、友人と親密であると感じていることである。一方で、友人と過ごす時間の長さ、社会的支援の利用しやすさ、孤独感は、重要性の低い因子であることがわかった。(HealthDay News 2016年8月21日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-aging-news-10/family-trumps-friends-in-extending-seniors-lives-714046.html

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(参考情報)
学会情報:http://www.asanet.org/annual-meeting

2016年8月31日 20:59 [高齢者の健康]
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