「マジックマッシュルーム」でがん患者の絶望感を緩和 【海外ニュース】

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「マジックマッシュルーム」でがん患者の絶望感を緩和

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がん患者はしばしば、生きていても意味がないという絶望感(existential distress)に襲われることがある。新たな2件の小規模研究で、幻覚作用のある「マジックマッシュルーム」に含まれる成分シロシビンにより、このような感情が劇的に改善されることが示された。研究に参加した患者の1人は、シロシビンを服用すると「神の愛に包まれた」と感じ、その後も恐怖や不安は消えたままだったと、記者会見で話している。

しかし、シロシビンは米国麻薬取締局(DEA)により最も危険な“スケジュール1”に指定される違法薬物であるため、医師が使用することはできない。「Journal of Psychopharmacology」12月号に掲載された両研究の付随論説を執筆した米コロンビア大学医療センター(ニューヨーク市)のCraig Blinderman氏は、「大規模研究で今回の結果が裏づけられれば、シロシビンの分類を医師が使用できる“スケジュール2”に変更することを検討すべきである」と述べている。

米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのStephen Ross 氏が率いた第一の研究では、患者29人を無作為に2群に割りつけ、シロシビンまたはビタミン剤を1回投与した。シロシビンを投与した患者の80%に急速な苦痛の緩和が認められ、不安および抑うつの検査スコアによれば、その効果は6カ月持続した。

第二の研究では、米ジョンズ・ホプキンス医科大学(ボルチモア)の研究グループが、生命に関わるがんに罹患する成人51人に低用量のシロシビンを投与し、5週間後にさらに高用量を投与した。その結果、ほとんどの患者の不安や抑うつが軽減し、6カ月効果が続いたと、研究を率いた同大学教授のRoland Griffiths氏は述べている。いずれの研究も訓練を受けた監視員による管理の下で実施された。

付随論説の共著者で米ニューヨークプレスビテリアン病院の精神科医であるDaniel Shalev氏は、違法薬物の研究は難しいが、その有用性が示されつつあると指摘している。NYUの研究グループは現在、大規模な第3相試験の実施についてFDAの承認を待っている段階だという。ジョンズ・ホプキンス大学の研究に参加した別の被験者は、記者会見で「シロシビンを服用すると、暗い雲が晴れたようだった。家族や子どもたちと再度つながることができ、生きる喜びを取り戻した」と語っている。(HealthDay News 2016年12月1日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/mis-cancer-news-102/magic-mushroom-chemical-eases-depression-in-cancer-patients-studies-717339.html

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2016年12月12日 19:49 [癌(がん)]
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