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食品安全委員会、ジアシルグリセロール評価開始

食品安全委員会は22日に第112回会合を開き、ジアシルグリセロールに関する食品健康影響評価を開始することを承認した。また、香料物質ブタノールの専門調査会における審議結果を報告し、香料として安全性に問題がないことを確認した。このほか合成抗菌剤マラカイトグリーンとロイコマラカイトグリーンについての厚労省からの追加説明と、農薬、遺伝子組換え食品、動物用医薬品についての健康影響評価などが取り上げられた。  ジアセルグリセロールについては、8月4日の第106回会合において厚労省から報告された、二段階試験の中間報告を受けたもの。試験では野生型ラットと、がんを発生しやすくした遺伝子組換えラットの雌雄を用い、発がん性の検証を行った。その結果、遺伝子組換え雌ラットと野生型ラットの雌雄で有意な影響は見られなかったが、雄の遺伝子組換えラットの舌に扁平上皮がんのプロモーション作用が示唆された。この中間報告では健康影響について結論しえないとして、より高用量・長期間の試験が必要としているため、食安委で今回の試験に基づいた食品健康影響評価を行う。また、今後の追加試験計画にあたっての遺伝子組換えラット使用の妥当性や、試験の評価方法なども専門調査会で審議していく予定である。

2005年10月03日 09:23