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ノバルティスニュートリション / アルギニン滋養ゼリーを発売

アルギニン滋養ゼリー「アイソカルR・ジェリーArg」 ノバルティスニュートリション(株)(本社東京都港区、大橋勇郎社長)は、高齢者の栄養管理のためのアルギニン滋養ゼリー「アイソカル®・ジェリーArg」をこのほど発売した。  同製品1個中に、褥瘡の予防や治療において重要な役割をするアルギニン2500mgのほか、高齢者に不足しがちな栄養素であるカルシウム200mg、鉄7mg、亜鉛7mg、銅0.9mg、セレン25μgをバランス良く配合している。手軽に摂取できるゼリータイプの栄養補助食品だ。 アルギニンはアミノ酸の1種で、リンパ球の増殖作用や、マクロファージ(大食細胞)を活性化させ、免疫を高めるほか、細胞増殖を促進させることで褥瘡予防・治癒効果がある。また血流の改善作用があり、酸素や栄養を創部に供給する。さらに咀嚼力や嚥下力の低下における誤嚥や窒息のリスクを低減するための理想的テクスチャーとして、柔らかさ、適度な弾性、均一性、凝集性などの6項目の条件を満たしている。これにより嚥下困難な高齢者も安心して摂取できる。  褥瘡とは体の接触面から受ける圧迫により組織の末梢血管が閉塞し壊死を起こす状態で、大きくわけて2つの要因がある。1つは局所的な要因で、加齢による皮膚機能の低下、寝たきりによる摩擦や床ずれ。そしてもう1つは全身的な要因で、脳神経系の疾患、栄養状態の悪化、運動能力や知覚の低下などが挙げられる。  厚労省の推計によると、寝たきり状態の高齢者は年々増加し、2010年には170万人、2025年には230万人に達する見込みだ。褥瘡は症状が酷くなると筋肉や骨が露出し、高齢者のQOLを著しく低下させる。また介護側においても日常的なケアの負担が大きくなる。このことから褥瘡対策は高齢化社会における大きな課題となっている。褥瘡の予防・治療には栄養管理が不可欠なことから今後同製品の需要拡大が見込まれる。  味は日本人の味覚に合わせた蜜柑と木苺の2種。販路は特約店を通じた全国医療機関、老人ホーム、老人保健施設。また宅配も行っている。今後は消費者の意見を取り入れて新たな味の追加販売も検討している。価格はオープン価格。  なお、同社は昨年に同シリーズ品の飲料タイプ「アイソカル® アルジネード™」を発売し、好評を得ている。

2006年06月16日 10:00