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タニタ / メタボリックシンドロームにらみ、腹部の脂肪率、内臓脂肪レベル、腹囲を1台で測れる機器発売

腹囲を1台で測れる測定機器「AB-101」写真 (株)タニタ(本社東京都板橋区、谷田大輔社長)は5日、来年2月よりあおむけに寝た姿勢で腹部の脂肪率や内臓脂肪レベル、腹囲を1台で測れる測定機器「AB-101」を発売すると発表した。来春から実施される特定健診に使用されることを見込むほか、リハビリテーション施設、介護・福祉施設、スポーツ施設、エステサロンへの導入を図りたい考え。  内臓脂肪を測定する機器としては、従来、医療機関で用いられているX線CT装置があったが、大掛かりで高額なものであり腹囲が130cmを超えた場合は対応できなかった。また、これまであった生体インピーダンス法(生体に微弱電流を流して電気抵抗値を測定する方法。脂肪組織は高い抵抗値を持っている)から推定する測定機器の多くは立って測ることを前提としており、要介護者や肢体が不自由な人には対応していなかった。  同製品は、アーチ状の形状をした本体と、4つの電極を内蔵し無線通信機能を備えたインピ-ダンス計で構成され、使用方法はあおむけになり、腹部を覆うように本体を置き、頂部にあるレーザーを照射してヘソの位置に中心点を合わせ、測定ボタンを押す。腹囲は、巻尺で測った腹囲と腹部の横幅に相関関係があることを利用し、左右に複数ある距離センサーによって非接触で腹部の横幅を測り、その測定値を約700名のデータに基づく独自の計算式に取り込み、腹囲を推定する。同社では、巻尺で測るよりも呼吸による変動が少なく、より正確であるとしている。  腹部の脂肪率と内臓脂肪レベル(内臓脂肪の体積から独自に同社が設定した数値。標準・やや過剰・過剰といった表示も出る)は、インピーダンス計をヘソの位置に載せ測定する。電気抵抗値と腹筋群の発達度合いから内臓脂肪レベルを、電解質の量から腹部の脂肪率を推定し、表示する。  一連の操作に関わる時間は約30秒。操作も、男女を選択して測定ボタンを押すだけ。バッテリー方式で総重量が3.1kgと軽量なため、簡単に持ち運びができる。  税込み価格は29万4000円。初年度300台、3年後に1000台の販売を計画している。

2007年12月05日 17:40