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老舗洋菓子メーカーが初のスポーツ用エネルギー補給食品を開発

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(株)洋菓子舗ウエスト(東京都中央区、依田龍一社長)はこのほど、スポーツ用エネルギー補給食品「フルーツバー」を新発売した。ウエスト各店舗、都内百貨店、自社ネットショップで販売する。

同製品は、運動時のエネルギーや糖分補給などを目的に開発された新タイプのフルーツケーキ。運動前後に手軽に摂れる機能性食品の市場は、ジョギングブームなどもあり、にぎわっているが、老舗の菓子メーカーらしいこだわりで、そうしたモノとは一線を画す製品となっている。

「開発のきっかけは、私自身も運動時に手軽な機能性食品を摂取する中で、おいしいものがなかったから。だったら、ウチでつくってみよう、ということで企画がスタートしました。手作りということや原料にこだわり、あくまでもウチらしさを損なうことなく、運動時に効果的にエネルギー補給できる新しいタイプのスポーツ食品を目指しました」と依田社長は説明する。

同社にとって初の試みとなる“スポーツ用菓子”。開発にあたっては、医師や専門家の意見を取り入れた。その結果、メインの素材には摂取後すぐに運動エネルギーとして吸収されやすい4種のドライフルーツミックス(マンゴー、レーズン、ブルーベリー、クランベリー)が採用された。運動時に摂取することを考慮し、食感にもこだわり、半年近い試行錯誤を繰り返した。

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“スポーツ用”でありながら、全原料を天然素材とし、香料・色素などの添加物も極力控えた同製品は、大きさや形状こそ、類似のバランス栄養食に近いが、実体はまるで別物。そのテイストは、エネルギー&糖分補給を目的としているため少し甘めだが、長年のファンも納得の品位ある味わい。食感は、フルーツケーキそのもののほどよいやわらかさで、味気ない機能性食品のイメージは皆無。賞味期限も35日と短い。まさに全く新しいタイプの、おいしさと機能を兼ね備えたエネルギー補給食品となっている。

カロリーは4本(108g)で380kcal。価格は、税込で525円。類似の機能性食品と比べるとやや高価だが、同社の菓子としては非常にリーズナブル。また、同社では、運動時だけでなく、朝食代わりの軽いスナックとしても提案する。

手作りで大量生産が難しいため、販売は自社店舗をメインとするが、同社では販促キャンペーンとして、秋にも皇居周辺のランニングステーションとの企画でサンプル配布などを実施。アクティブなヤング層など、同社の菓子を知らない層へもアプローチし、新規層開拓を視野に入れる。

2010年08月04日 13:53