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クレンジングオイル特許訴訟でDHCの特許侵害認める

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(株)ファンケル(神奈川県横浜市、成松義文社長)が、(株)ディー・エイチ・シー(東京都港区、吉田嘉明社長、以下DHC)に対し、同社が製造・販売するクレンジオイルで保有する特許権が無断で使用され、特許が侵害されたとして、対象製品の製造・販売差し止め、および損害賠償を求め、東京地裁に提訴した裁判で2012年5月23日、DHCに対し、損害賠償を命ずる判決が下された。ファンケルは、2010年7月13日付けでDHCに対し、特許侵害訴訟を提起していた。

対象となっていた製品は「DHCマイルドタッチクレンジングオイル」と「ヒットコスメミニセット(ハローキティポーチ)」の2製品。ファンケルの「マイルドクレンジングオイル」は、使用時に水が付着した状態でもクレンジング効果を発揮する、などとして「油性液状クレンジング用組成物」の名称で特許を取得(特許第4358286号)しているが、訴訟の対象となった2製品も濡れた手や顔にも使えることを訴求していた。

マイルドクレンジングオイルは、2004年8月のリニューアル以降累計で2000万本に迫る勢いで売れ続けるヒット商品で、クレンジングオイルの元祖ともいわれる。一方、DHC社のマイルドタッチクレンジングオイルは、リーズナブルな価格設定で2009年1月に発売されている。
なお、同判決では、特許の有効性についてDHCの主張が排斥されているが、別途、知的財産高等裁判所で同件について審理されている。

2012年05月23日 19:42