健康と美容のニュースなら健康美容EXPOニュース

牛乳たんぱく質のカゼインを原料とした生分解性ポリマー製造技術を持つ 仏 Lactips 社に出資/三菱ケミカルホールディングス

株式会社三菱ケミカルホールディングスは、米国シリコンバレーに設立した CVC 子会社である Diamond Edge Ventures, Inc.(所在地:米国カリフォルニア州、社長:Patrick Suel、以下「DEV」)を通して、牛乳たんぱく質のカゼインを原料とした生分解性ポリマーを製造・販売する Lactips S.A..(所在地:フランス・リヨン市、CEO:Marie-Hélène Gramatikoff、以下「Lactips」)に出資しました。

Lactips のバイオ由来の生分解性ポリマーは、海水でも完全に分解する素材であり、水溶性、ガスバリア性および可食性といった多様な特長を有しながら、従来のプラスチックと同様に熱成形や押出成形等の加工が可能です。両社は今回のパートナーシップにより、海洋プラスチック問題をはじめとする世界規模のプラスチックごみ問題へのソリューション実現に取り組みます。

同社は、生分解性ポリマーの BioPBS™や水溶性フィルムのハイセロン等の環境に配慮した製品やサービスを提供することで、プラスチックにおけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みを強化しており、今回の Lactips への出資によりその取り組みを加速させていきます。

Lactips CEO Marie-Hélène Gramatikoff 氏のコメント:
「今回のパートナーシップは、海洋プラスチック問題に対する我々の取り組みの強化になるでしょう。両社が相互の強みを生かし、技術やノウハウを連携することで、既存のプラスチックに替わるより革新的で環境に配慮した素材を提供することが可能になると確信しています。」

DEV 社長 Patrick Suel のコメント:
「Lactips が製造するバイオ由来、生分解性かつ可食性のポリマーは、埋め立てや海洋へのプラスチック流出を削減できるゲームチェンジャーになると確信しており、多様なプラットフォームを持つ同社の取り組みにも貢献するでしょう。両社の連携により世界のプラスチックごみ問題が解決されていくことを期待しています。」

同社は、今後も DEV を通じて、同社グループの新たな成長機会をもたらすスタートアップ企業との連携を進めていきます。

【詳細は下記URLをご参照ください】
株式会社三菱ケミカルホールディングス 2020年4月20日【PDF】発表
株式会社三菱ケミカルホールディングス 公式サイト

2020年04月21日 18:26

関連記事